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ソニックチャンネル

連載サウンドコラム

ソニックチームのサウンドディレクター瀬上 純と大谷 智哉によるコラムコーナー。

自己紹介

みなさんこんにちは、
「ソニック」シリーズ サウンドディレクターの大谷です。

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ソニックチャンネルのリニューアルにともない、唐突に始まりましたサウンドコラム!こちらは、わたくし大谷智哉と瀬上純が、毎週交互にコラムをお届けするコーナーになります。

今のところ、テーマはサウンド全般で考えています。「ソニック」シリーズの楽曲を取り上げて、これまで語られてこなかった制作秘話を紹介してみたり、作曲~レコーディングをどんな感じで進めているのか紹介してみたり、先日のバースデーパーティーのようなイベントの裏話を語ってみたり、影響を受けたアーティストや楽曲を紹介してみたり、何か書いて欲しいトピックを募ってみてもいいかもしれませんね。

読み物として面白く(なるべく...)このコラムを通じて「ソニック」シリーズのサウンドに新たな発見があったり、楽しみ方の幅を広げることが出来たらと思っています。

ここ1、2週間は、東京ジョイポリスで開催された「ソニックバースデーパーティー2015」でライブをやったり、『ソニック ランナーズ』のサウンドトラックが発売されたりと何かと話題の多いタイミング、コラムのネタには困らないのですが、今回は記念すべき第1回目ということで、あらためて自己紹介をしてみたいと思います。

気がつけば○○年...

僕も気がつけば「ソニック」シリーズの開発に関わってずいぶんと経ちます。初参加となる『ソニックアドベンチャー2』のプロジェクトに入ったのはいつ頃だったのか?メールを掘り起こしてみたところ、当時、サウンドディレクターだった瀬上さんから送られて来たプロジェクト概要説明のメールを発見しまして、それが2000年の7月でしたのでつまり、丸15年が経過したみたいです。(ながっ...)

長くシリーズに関わっていたり、イベント等で年に少しですが名前と顔を出す機会があるとは言え、僕のことを知ってくれている方も、そうでない方もいると思いますので、自己紹介するのに良い機会かと思いました。とは言え、生い立ちから話し始めると長くなりすぎますので(そりゃそうだ)これまで「ソニック」シリーズでどんなプロジェクトや楽曲を担当してきたかに絞ってお話ししてみようと思います。


1999年にセガに入社し、初めて参加したソニックタイトルが『ソニックアドベンチャー2』になります。RAPを取り入れたナックルズのステージ曲とチャオガーデンやチャオレースの曲の一部を担当しました。「Pumpkin Hill」の曲が未だ人気あるようで配信売り上げの上位にランクインされているんです。個人的にはもちろん嬉しいんですけど、ちょっと不思議です(笑)

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その後『ソニック ヒーローズ』では「Hang Castle」というステージの曲を作り、『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』では数曲お手伝いしながら、2006年に発売された『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』で初めてサウンドディレクターを担当しました。

サウンドディレクターとして

サウンドディレクターというのは、サウンド制作全般を指揮する人です。コンポーザーとしてはシリーズ担当楽曲至上、最も難産だったかもしれない「His World」という代表曲も生まれました。ソニックが参戦した『大乱闘スマッシュブラザーズX』で「His World」を聴いて、それ以降「ソニック」シリーズを遊ぶようになったと言ってくれたファンの方もいるので、音楽の影響力って大きいですね。

その後、ニンテンドーDSで発売された『ソニック ラッシュアドベンチャー』の音楽を担当し、内蔵音源の少ないメモリ容量を駆使しながらいくつかの曲を制作しました。前作『ソニック ラッシュ』よりも1曲にさける容量が少なかったようで、それはもう試合前の減量との戦いみたいな状態でした。(意味が伝わるかわかりませんが...)

『ソニック ワールドアドベンチャー』でも同じく、サウンドディレクターと作曲の一部を担当しました。主題歌「Endless Possibility」や「Rooftop Run」などの昼ステージの曲を中心に作曲、シリーズ初のオーケストラ収録など、いろいろありすぎて個人的には最も想い出深いタイトルです。

『ソニック カラーズ』では、オープニング曲「Reach For The Stars」やステージ曲などを作りました。Cash Cashという自分よりひとまわり以上も若いアーティストにヴォーカルで参加したもらえたことは、とてもいい刺激になりました。


その次が『ソニック ジェネレーションズ』です。この年は『リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産』というタイトルの音楽を制作していたのですが、その傍ら「Rooftop Run」「Crisis City」「Tropical Resort」のセルフアレンジを担当しました。アレンジに集中することが出来たので、どの曲も原曲の方向性を良い形でアップデート出来た気がしてます。

そして2013年、まだ記憶に新しい『ソニック ロストワールド』では1作品あたり最も多く作曲したタイトルになります。オーケストラのメインテーマがあり、ストリングスにブラス、スティールパンにバンジョーまで様々な生楽器の演奏を取り入れてバラエティに富んだリッチなサウンドトラックを作りました。


そして、現在好評配信中の『ソニック ランナーズ』ではキャッチーなバンドサウンドを軸に全てのオリジナル曲を担当しています。

一気にざざーっと書き連ねてみました。これは知らなかったとかありましたでしょうか??

コンポーザーとして

こうして振り返ると、ヒップホップに始まり、テクノやドラムンベースなどのエレクトロ、ダンスミュージック。ロック、パンクロックなどのギターサウンド。管弦セクション取り入れたビックバンドからオーケストラ、またワールドミュージックまで、ずいぶんといろいろ作ってきました。ソニックの冒険の数だけ、様々な音楽が生まれて来たとも言えます。自分から提案したものもあれば、プロデューサーやディレクターからのリクエストを自分なりに噛み砕いて答えたものもあります。

昔からいろんなジャンルの音楽が好きで、今も現在進行形でいろんな音楽から影響を受け続けていて、それが自分の制作するゲーム音楽に還元されているんだと思います。年々自分が作る曲に課すハードルが上がる一方なのですが、もっともっとインパクトのあるカッコイイ曲を作りたいと思っていますので、今後作る曲も楽しみにしてもらえたら嬉しいです。

次回は『ソニック ランナーズ』のサントラ配信か、先日の「ソニックバースデーパーティー2015」でのライブなどについてなど書いてみようと思っています。ではまた!