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ソニックチャンネル

連載サウンドコラム

ソニックチームのサウンドディレクター瀬上 純と大谷 智哉によるコラムコーナー。

記念日♡

みなさんこんにちは、「ソニック」シリーズ サウンドディレクターの大谷です。

今回のコラムが更新される7/24は何の日だかわかりますか?
そう、先月発売された『ソニック ランナーズ』のサウンドトラック「Sonic Runners Original Soundtrack Vol.1」の発売1ヶ月の記念日です♡(え?)1ヶ月の記念日をお祝いするのは付き合い始めのカップルと相場が決まっているらしいですが、いつまでも新鮮さを大切にしていきたいという気持ちの表れだと思って頂けたら幸いです(何)。

それはさておき、今回は『ソニック ランナーズ』のサントラについて書いてみたいと思います。昨今、ゲームをリリースするや否や「サントラはいつ発売されますか?」という質問を頂くことがあります。もちろん気持ちは嬉しいですが、まずはゲームを楽しんでもらいたいというのが本音です(笑)。とはいえ、こだわって作って来た楽曲達、もちろん『ソニック ランナーズ』もゲームアプリのリリース時からサントラとして商品化したいと思っていました。ただ、パッケージソフトとは異なる、Free To Playの運営タイトル、どのタイミングで、どういった形態で出すのが良いものか考え続けていたのですが、6月末にアプリの全世界配信という大きなタイミングがあったので、それに合わせて、最初からインストールされている楽曲に、「春のウィンディーヒル」イベントの曲を加えた全6曲を配信リリースすることが出来ました。

Sonic Runners Original Soundtrack Vol.1

  • Beyond he Speed Of...
  • Fly Away
  • Power Ride
  • Theory Of Attack
  • Spring Emotions
  • Where To Today?

→iTunes Store 購入ページ
→Amazon MP3 購入ページ

全曲解説

今日は発売1ヶ月の記念日♡(まだ言う)という事で、サントラ用に起こした曲名の紹介と合わせて、簡単ではありますが全曲解説してみようと思います。

まずは1曲目、スピードタイプのステージ曲「Beyond The Speed Of...」この曲が『ソニック ランナーズ』のテーマ曲のような位置付けです。エクストリームモードでミスが許されない状況の中、長くプレイ続けているとランナーズハイ状態になりますよね?(ならない?笑)。自身の限界を越えて記録を更新していくかのように、サビのメロディも音階が駆け上がって行くのですが、つまり高みを目指して行こうぜ!的な1曲です。

2曲目はフライタイプのステージ曲「Fly Away」。ステージ曲全般に言えることかもしれませんが、メロディにどこか哀愁感があるのは、“遠くの大きな目標を追いかけてます感” を演出するためです。(そんな感じ出てますか?) 。

3曲目、パワータイプのステージ曲「Power Ride」アプリのリリース後、最も評判が良い?と感じたのがこの曲でした。『ソニック ランナーズ』の楽曲制作を開始して1番最初に浮かんだ曲なのですが、アグレッシブなリフで攻める前半とメロディアスなピアノが印象的な転調サビの2部構成になっています。ワイルドな人かと思ったら繊細な一面もあった!みたいなギャップが良かったのかな?と感じています。確かに僕自身、女性のギャップ萌え的な要素も嫌いではありません(そんなこと書かなくてよい)。

続いて、ボス戦の曲「Theory Of Attack」この曲も反応多かったですね。序盤エピソードのボスは簡単に倒せるので、曲の冒頭しか聴けないのですが、後半のエピソードで登場するボスは攻撃も熾烈になり戦闘も長くなる為、ようやく曲の全体が聴けるようなります(と言われても嬉しくないかもしれませんが......)。

アコーディオン奏者、田ノ岡三郎さんの楽器

5曲目、「春のウィンディーヒル」イベントのステージ曲は「Spring Emotions」と名付けました。スペシャルステージということで、ランナーズ楽曲の基本となるバンド編成にヴァイオリンとアコーディオンを加えて、春らしい爽やかなスピード感を演出してみました。アコーディオンの魅力がわかりやすいソロコーナーも作りました。

春は新たなスタートの季節でもありますが、と同時に別れもあり、後ろ髪引かれるようなような想いもありつつ、それでも前に進んでいくような、そんな気持ちを表現した楽曲です。というのも、同じステージを繰り返し遊ぶランゲームなので、音楽的なあらゆる手段でゲームプレイに表情がつけられるように、ピアノとヴァイオリンだけの静かな構成があったり、いわゆる “落ちサビ” 的な構成があったり、いつも以上にドラマチックな起伏を意識して作ってみました。

そして最後が、メニュー、マップ画面の曲「Where To Today?」になります。マップ上の現在位置だったり、ハイスコアランキングでの位置だったり、今日はどのあたり?という意味になります。軽くウォームアップしているくらいの状態を意識して作った曲なのですが、最も耳にしてしている曲かもしれませんね。このカジュアルな雰囲気の曲名が気に入っています。

曲名

ゲーム内に曲名にも流用できるようなステージ名称がなかったので、サントラの為に曲名を考えました。作曲時のコンセプトなど振り返りつつ、盛り込みたいワードなど挙げつつ考えていったのですが、英語の曲名なので自分で考えた原案を元に瀬上さんにも相談に乗ってもらいつつ、海外担当の意見も取り入れつつ詰めて行きました。曲が先に世に出ていて、その印象が先行していたと思うので、それまで馴染んでもらっていた曲調と、後から名付けられた曲名に納得感があればいいなと思っていましたが、どうでしょう?

どの曲も遠くの目標に向かって行く推進力のある曲になっていると思うので、朝、学校や仕事に向かう時などに聴いてもらえたら、ポジティブな気持ちになれること間違いなしだと思います☆

そんな『ソニック ランナーズ』の楽曲ですが、全てのオリジナル曲がバンドレコーディングされており、とっても贅沢な作りになっています。次回はそのあたりの楽曲制作、レコーディングにまつわる話を書く予定です。お楽しみに!