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連載サウンドコラム

ソニックチームのサウンドディレクター瀬上 純と大谷 智哉によるコラムコーナー。

『マリオ&ソニック AT リオオリンピック™』(Wii U版)発売記念!サウンドインタビュー ACT 3

コンポーザー#2 堀田 英邦

大谷 次は、2014年入社の堀田くんを紹介したいと思います。

堀田 よろしくお願いします。

大谷 堀田くんは学生時代にどんなことをやっていたんですか?

堀田 音楽大学で作曲を専門に勉強していました。自分の楽曲を学内の友人に演奏してもらって発表したり、依頼を受けて既存の楽曲をアレンジしたり、ピアノ伴奏のお仕事をしたりしていました。

大谷 研修期間を経た後に、音楽担当として最初にアサインされたのがこのプロジェクトなんだよね。何曲くらい担当したのですか?

床井 7種目分の楽曲を担当してもらっています。

大谷 初めてゲームの音楽を担当したのが、『マリオ&ソニック』シリーズという意味では、どうでした?

堀田 入社から3ヶ月たった頃に、いきなり最初のお仕事として『マリオ&ソニック』と言われて......びっくりすると同時に、正直ものすごいプレッシャーでした。

床井 やはり、基本的な楽曲が作れるプロジェクトでもあったので、スタディが終わった後の実戦投入というところで、まずは作り易い曲から始めてもらおうと思ってお願いしたんです。

堀田 最初思っていたのは、5秒位のジングルとかから経験を積んで行って、それからやっと楽曲を担当できるようになるのかなと思っていたら、いきなり床井さんから「卓球の曲を!」と言われて。

大谷 往々にして新人には、ドンドン色んなタイプの仕事をやらせていきましょうというスタンスだからね。

中川 皿洗い何年とかいう世界ではないね、この会社は。

大谷 実際、卓球を担当することになって、床井サウンドディレクターからのオーダーはどんな内容だったのでしょう?

床井 ラリーが続く事によって、ハード版というか豪華版の曲に切り替わるっていう、シンプルなんだけど、わかりやすい楽しさというか、ダイレクトに盛り上がりを感じられるようなものにして欲しかったので、その差もしっかり出せるようなモノにしてくださいという、オーダーをしていました。

大谷 音楽がゲームの状況に追従してくるということですね。

床井 シンプルでこそ差をしっかり出さないと、楽しいプレイにつながらないという事を理解してもらいたかったので、ちょっと難しいかと思ったんですけれど、あえて具体的な曲の提示はしませんでした。最初に作る曲なのであんまりそういうイメージを付けちゃうのもよくないかと思って。自由な発想で作った曲を聴いてみたかった。

大谷 最初に卓球の曲を作る前は、過去作の曲を聴いたり、他の人が作った曲を聴いたりしたの?

堀田 『マリオ&ソニック AT ロンドンオリンピック™』の卓球の曲を聞いてみて、それとは違ったアプローチにしようと思って、最初はチップチューンな感じのシンセっぽい楽曲にしてみたんですが......

床井 シンセ音の積み重ねが卓球のコロコロしたイメージに合っていて良かったのですが、ディレクターに確認して頂いた所、メロディ以外のピコピコ音があると気になるという事で、アレンジを変えた方が良さそうとの事になりました。

堀田 そこで思い切って、最初のバージョンからシンセを全部取っ払ってアレンジし直して、メロディもトランペットとフルートに変えてみたんです。そうしたら好感触で、トランペットやフルートに加え、パーカッションまでレコーディングして頂きました。

床井 華やかになったと思います。

堀田 良い感じにブラジルっぽくなりました。ちなみに、実は最初作ったシンセバージョンのメロディは結構気に入っていたので、それをこっそり伴奏の方に生かせたのも良かったです。

床井 結果的に、最初のシンセバージョンはニンテンドー3DS版、新たにアコースティック要素でアレンジしてもらったものをWii U版として組み込んでいます。

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