SEGA

ソニックチャンネル

連載サウンドコラム

ソニックチームのサウンドディレクター瀬上 純と大谷 智哉によるコラムコーナー。

『ソニックフォース』サントラ発売!

みなさんこんにちは、「ソニック」シリーズ サウンドディレクターの大谷です。

今週、12/13(水)

『ソニックフォース』のサウンドトラックが発売しましたー!

やったー!!!!

全ての楽曲を収録したコンプリートアルバム
『Sonic Forces Original Soundtrack A Hero Will Rise』

ヴォーカル曲のみを抜粋したヴォーカルアルバム
『Sonic Forces Vocal Traxx On The Edge』

ロンドン交響楽団の演奏によるオーケストラ曲を中心としたハイレゾ音源アルバム
『Sonic Forces Hi-Res Collection』(配信のみ)

というラインナップになります!

今作は、アバター含めヒーロー達の物語であり、意図的にヒロイックなメロディの曲をたくさん作りましたので、3枚組サントラの方を『〜A Hero Will Rise』。

「ソニック」ミュージックにおける“エッジ”といえば、やはりヴォーカル曲である、という点を再確認する意味で、ヴォーカルトラックスの方を『〜On The Edge』というアルバムタイトルにしました。

ゲームの制作開始から考えると、サウンドトラックの発売まで、実に長い道のりでしたが、ようやくここまで辿り着くことが出来ました(涙)。今回は制作時のことを振り返ってみたいと思います。

サウンドトラック制作

ゲームの制作がひと段落する頃に、サウンドトラック商品化の企画がスタートします。まずは、曲数(&総尺)がどれくらいになるかを洗い出したところ、全曲入りのCDで3枚組はマストであることがわかりました。

ヴォーカル曲もそれなりの曲数を作りましたので、ヴォーカル曲だけ聴きたいという方向けのヴォーカルアルバムを企画しました。

加えて、ロンドン収録のオーケストラ曲、国内でピアノやストリングスを収録したエンディングテーマなど、96kHz / 24bitというサンプリング / ビットレートでレコーディングしてきた楽曲をハイレゾアルバムとして配信してみたいと考えました。

商品構成が決まると、音源や文字要素をまとめ始めます。そのままの構成で完結している曲はよいとして、必要な曲はサントラ用の構成、フェードアウトの有無など編集していきます。

その後、曲順、曲間をどれくらいの秒数あけるかなどを決めて、マスタリングスタジオに持ち込み、全曲の音色、音圧等を整えた後、プレス用のマスターを作ります。

全ての収録曲を並べたProToolsの編集ウインドウ

マスターとなる盤を作る工程は実時間かかります、CD合計4枚分で

4時間18分!

もちろん聴き続けましたとも!

最終的には涙でマスタリングエンジニアの背中が滲んで見えました......。というのは冗談ですが、制作時のことが走馬灯のように浮かんでは消えました(まだ死にたくありません)。

マスタリング作業をした音響ハウススタジオ

文字要素の方も同時進行でまとめていきます。まず、アルバムタイトルを決めて、全ての曲名をFIXさせます。各カットシーンのシーン名称も開発資料としては一応あるのですが、正式な名称がゲーム内で表記されていたわけではないので、企画スタッフと相談しながら、各シーンの名称を考えていきました。

全曲の作詞、作曲、編曲、ミュージシャン、エンジニア、使用したスタジオ等々のクレジットをまとめて、歌詞のテキストを掲載用に整えて、日本語の対訳を用意して、全曲の解説原稿を用意して、プロデューサー陣のコメント執筆を依頼して......と結構な手間暇かかってるんですっ!(笑)。

作曲陣による全曲解説は制作秘話を語り始めると長くなってしまうので、1曲につき約140文字という制約を設けています。飯塚シリーズプロデューサー、中村プロデューサーにも重みのあるコメントを書いてもらいました。

サントラを購入して頂いた方はわかると思いますが、リーフレットはテキストがびっしり埋まっております。

『Sonic Forces Original Soundtrack A Hero Will Rise』のリーフレット

続いで、パッケージデザインの方も同時進行していきます。ゲーム用に起こされたデザイン素材にどのようなものがあるかを確認しつつ、デザイナー氏とともに、どのような仕様が良いか相談していきます。

今作はゲーム内のインターフェイスデザインが特徴的だったので、そのあたりのコンセプトを踏襲することにしました。その後、デザインのラフ案をあげてもらい方向性を固めていくのですが、星型に繰り抜かれたスリーブジャケット、金の箔押し、クラフト用紙の素材感などなど、パッケージにもこだわりが散りばめられています。

ずっと、音楽「データ」を作ってきたので、やはり形あるものを作るのは楽しいですね。配信でお手軽に音楽を聴ける時代ですが、CDを作るのであれば「手に取ってうれしいもの」にしたいと思っています。

正直、いつまで「CD」というフォーマットで音楽商品を作るのか、作れるのかわかりませんが、アートワークを眺めたり、制作者のコメントを読みながら、音楽とその世界に浸るという楽しみ方がなくならないでほしいですね。

みんな買ってくれなきゃやだよ?

カラオケ配信&ハイレゾ購入者特典!

先日の激アツなタイムアタック大会で発表されました、「Fist Bump」「Infinite」「The Light of Hope」の3曲がカラオケ「JOYSOUND」で配信開始されました!オフ会などの機会にみんなで歌ってもらえたらうれしいです。「Infinite」の「♪おーおーお〜」のところとかみんなで歌ってみるとか?

そしてなんと、ハイレゾ配信サイト[e-onkyo music]にて、『Sonic Forces Hi-Res Collection』のアルバム購入者特典として『ソニック ワールドアドベンチャー』のオーケストラテーマ曲「The World Adventure」、エンディングテーマ「Dear My Friend」のハイレゾ リマスター音源がついてきます!

『ソニックフォース』の一部の楽曲のレコーディングでは、ハイレゾ配信を見越してレコーディングをしていたのですが、初となるハイレゾマスタリングに際し、お試しで、過去に制作した上記2曲をハイレゾ・リマスタリングしてみたところ、これがなかなか良かったので、その音源を購入特典としてプレゼントさせて頂くことになりました。

専門的な話になりますが、『ソニック ワールドアドベンチャー』の楽曲は48kHz / 24bitのマスター音源を使用してのリマスタリングになります。最も高品位な、「The World Adventure」、「Dear My Friend」のリマスター音源、こちらも聴いてもらえたら嬉しいです。ハイレゾ音源は、「僕らが制作時に聴いている音」と思ってもらうのがいいかもです。

ジャケット画像を置いておきますので、スマートフォンや音楽プレイヤーに移す際に使って下さい。サントラの感想など聞かせてくださいね。

ではまた!