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ソニックチャンネル

連載サウンドコラム

ソニックチームのサウンドディレクター瀬上 純と大谷 智哉によるコラムコーナー。

色々仕込み中!

みなさんこんにちは、「ソニック」シリーズサウンドディレクターの瀬上です。

あっという間にゴールデンウィークも終わり、「ソニック」のバースデーがどんどんと近づいてきますね。今回は、バースデー合わせでリリース予定のCDのことをお知らせしようと思います。

SONIC THE HEDGEHOG 25th ANNIVERSARY SELECTION

6月22日に発売予定のコンピレーションアルバム、"SONIC THE HEDGEHOG 25th ANNIVERSARY SELECTION"の制作が進行しています。「コンピレーション」というのは、いわゆる特定のゲームタイトルのサウンドトラックではなく、「何らかの企画意図に沿って選曲された企画盤」という意味合いです。「ソニック」関連では、その時点までの代表的なヴォーカル曲を集めた"TRUE BLUE"(2008年リリース)、歴代タイトルから網羅して選曲した"HISTORY OF SONIC MUSIC"(2011年リリース)などが挙げられます。

今回の"SONIC THE HEDGEHOG 25th ANNIVERSARY SELECTION"の企画意図は、飯塚プロデューサーの発案で「ソニック」の音楽を語る際に用いられることが多い2つのキーワード「爽快」と「ハードでカッコいい」を軸に選曲をしたものになります。

「25」周年記念ということで、「25」タイトルからそれぞれのキーワードに相応しい楽曲を「25」曲づつピックアップすることとしました。とりあえず用意した選曲案を叩き台として、より企画意図に相応しく、既存のコンピレーションアルバムとの差別化が図れるように、サウンドチームの皆で意見を出し合って収録曲を決めました。最終的にはテーマ曲のみならず、ステージ曲なども並んで、なかなかに興味深いラインナップになったと思います。

パッケージデザインについて、上川アートディレクターと相談中。

CDの制作にあたっては、色々なことが並行して進行します。分かりやすいところでは、パッケージのデザイン制作などが挙げられます。何枚組にするとか、どんなケースを採用するといった商品の体裁を決めて、印刷物の点数や各々に必要な作業を洗い出すところからスタートします。下地のアートワークにはどういうものが合いそうか、全体の色合いはどうするのか、載せる文字要素は何がどれだけ必要か。そもそも形状はブックレットなのか、ヨコに広がっていくものか、それともポスター形式なのか、など色々なことに頭を悩ませつつ、担当者と相談しながら決めていきます。

また音源の方は、選曲した楽曲をCDという商品にするためにマスタリングスタジオへと持ち込みます。ここでは、録音された各楽器の音質やバランスなどを調整するミックスダウンとよばれる工程で、作成された音源にそれぞれの音質や音圧の調整、フェードアウトの処理や曲間時間の調整、トラックの番号になったり楽曲の識別コードとなる各種コード類を埋め込んだりする商品化の一歩手前の最終工程の作業が行なわれます。

例えば、各々のゲームタイトルにおいても、多種多様な曲があるので、それぞれのバランスを取るためにマスタリングという作業は行ないますが、今作のようなコンピレーションになると、毛色が異なる音源が一枚になることを意味しますので、一枚のアルバムとしての一貫性のある音質に仕上げるこの作業は重要な工程となっています。

この段階ではまだ多くのことは語れませんが、CDパッケージならではの特典を考えています。

歴代のサウンドトラックの封入特典の数々。

基本的にCDのようなアイテムは、ファンの方々に喜んで頂きたくて作るもの。時と場合によっては封入特典としてステッカーを用意することもあります。今までに自分が担当した「ソニック」のサウンドトラックで用意したステッカーを集めてみたところ、9種類ありました。記念すべき10枚めのステッカーデザインは、どういうものになるのでしょうね!?

コンピレーションアルバム"SONIC THE HEDGEHOG 25th ANNIVERSARY SELECTION"は6月25日(土)に開催予定の「ソニック25周年 アニバーサリーパーティー」において、手に取って頂けるように鋭意制作中ですので、お楽しみに!

また、先日のイベント、"SONIC ADVENTURE MUSIC EXPERIENCE"で先行販売されたものの、好評につきサイズによっては売り切れてしまっていたギターソニックのTシャツなども、店頭に並ぶことと思いますよ!

GAME SYMPHONY JAPAN 17th CONCERT SEGA Special 2016

また、その約一か月後の7月17日(日)には、東京芸術劇場コンサートホールにて"GAME SYMPHONY JAPAN 17th CONCERT SEGA Special 2016"が開催予定です。昨年10月に同会場で行なわれたコンサートを更にパワーアップしての再演ということで、25周年を迎える「ソニック」関連楽曲もより充実させて、もっと楽しんで頂けるように、と主催者側と鋭意企画を詰めているところです。

実は、私の興味のひとつに「当日の会場のパイプオルガンがどちらのタイプか?」というのがあります。実は東京芸術劇場コンサートホールのパイプオルガンは、外観上クラシックな面とモダンな面という2つの顔が存在しているのです。実際の公演では、パイプオルガンを使用する演目はありませんが、会場であれだけの存在感を放つものですので、気になるポイントなのです。前回と同じく統一感が出るものなのか、はたまた違いが表れるものなのか!?皆さんも要チェックですよ!

それでは、また次回...
See Ya!!