SEGA

ソニックチャンネル

連載サウンドコラム

ソニックチームのサウンドディレクター瀬上 純と大谷 智哉によるコラムコーナー。

年末年始の色々[後編]

年明けに慌ただしくアメリカ東海岸でのMAGFestに顔を出したあと、1月9日(祝)には大阪・梅田のESPエンタテインメント Club GARDENにて"Sonic Adventure Music Experience"のライブを行ないました。

2017年最初のライブが、熱望していた東京以外での公演ということで、うれしいスタートとなりました。ここ何年か「ソニック」関連のイベントやCrush 40などのライブにて楽曲を演奏する機会はありましたが、いずれも国内では東京のみの開催でしたので、今回、大阪で「ソニック25周年カフェ」が開催されるタイミングに合わせて実施することが出来て本当に良かったです。

開演前の3人

発売されてからだいぶ経ったゲームタイトルの、しかもインスト曲だけを演奏するライブにどれだけ興味を持ってもらえるのだろうか?と心配でしたが、いざ開演の時を迎えたら会場は大勢のオーディエンスで埋め尽くされ、満員御礼!来場者に伺ってみると、やはり大阪で開催されたから足を運ぶことが出来たという声が多かったのが印象的でした。また、終演後に行なったサイン会では、「今回が初めてのライブ体験だ」と伝えてくれた方も大勢いらっしゃいました。何においても「初めてのこと」は記憶に残ることだと思うのですが、「こういうライブがあるなら、実際に足を運んでみよう!」と思って頂けるイベントを企画出来たことがうれしく思います。

演奏することは楽しい!

開演中の様子

ゲームに向けて楽曲を作るときは、その作品の中で、その曲が担う役割を考えながら作業しています。軽快なステージでは小気味よくプレイ出来るテンポ感を演出することや、手に汗を握るようなシーンでは緊張感を前面に押し出した構成にすることなど、色々と考えながら頭に浮かんだフレーズをまとめています。そして、曲の全体の流れをまとめあげて、スタジオでレコーディングしたものがゲームの中に組み込まれます。さらに作り手が一番聴かせたいと思う体裁でまとめあげたサウンドトラックとしても楽しんでもらっているのはうれしい限り。そうして皆さんに愛され、長年育ててもらった楽曲を「オリジナルより圧倒的にカッコよく聴かせる!」こと。それがこういったライブでねらっていることです。

MCでも話題にしましたが、大半のオリジナル楽曲でレコーディングに参加していた、今年で20年来の付き合いになるベースの種子田氏、そしてこれらの楽曲を聴いて育ったドラムのAct.という編成だったからこそ、ファンが聴きたいと思う内容のショウを作れたのではないかと思います。

数多くの候補曲の中から「ライブ映えしそうな曲」や「好きな曲」という基準で選曲したあとは、曲調的な観点から大まかにショウの流れを組み上げて、何回かテストを繰り返してみました。

曲によってはテンポを変えてみたり、ソロパートを増やすなど曲の構成に手を入れているうちに、曲がこなれていくのはバンドならでは!そうして仕上がったバンドサウンドのラフなスタジオライブ音源を、今回も来場者限定の配布CDとして用意しました。今回の収録曲はこちら!

左.東京公演での配布CD 右.大阪公演での配布CD

東京公演での配布CDとは一部の曲を入れ替えています。その中でも実際に演奏した際の歓声や、MCで話題にしたときの反応からも、"This Way Out"(「SONIC ADVENTURE 2」のプリズン・レーンの曲)の人気が高いように感じられました。

プランニングすることも楽しい!

また、演奏だけでなく視覚的にも楽しんでもらえるように、と企画当初から考えていました。演奏面で「オリジナルより圧倒的にカッコよく聴かせる!」のに加えて、思い出の追体験として「オリジナルを見せる!」という役割を映像に持たせるねらいがありました。各々の曲の演奏尺に合わせて、スタートからゴールまでをまとめた映像を、ほぼ全曲に渡って用意しましたが、如何でしたでしょうか。

その日だけの空間を皆で作り上げることが楽しい!

個人的には「ライブ」というのは、ミュージシャン同士のその場限りのテンションでの演奏を体感してもらう場所だと思っています。

「ライブで聴く曲って、パワー全開でスゲーカッコいい!」とか「エモーショナルで、普段ゲームやCDで聴いている曲とは違う魅力を感じた!」などと思ってもらえるような、そんなショウをいつも目指しています。
またライブの機会がありましたら、是非遊びに来てくださいね!

それでは、また次回...
See Ya!!