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連載サウンドコラム

ソニックチームのサウンドディレクター瀬上 純と大谷 智哉によるコラムコーナー。

JAPAN Game Music Festival II:Re レポート

気がつけば早いもので、3月も半ば。公演から2ヶ月も経ってしまいましたが、1月中旬に東京・ディファ有明で開催されたゲーム音楽のイベント、“JAPAN Game Music Festival II:Re”にCrush 40として出演したときの様子を振り返ってみたいと思います。

このコラムでも、そのリハーサルの様子など、順次お届けしておりました。「ソニック」シリーズのタイトル向けに制作した楽曲を核にし、アレンジバージョンや他のゲームタイトル向けの曲、バンドのオリジナル曲も交える。そんな芯は一本通りながらも意外性を持たせる選曲を心掛けました。

Day1 - Shadow Themed Set

初日となる土曜日は、全8バンド中、7バンド目の出演。それまでに盛り上がっている会場を更にヒートアップさせて、メインアクトへと引き継ぐ役割でした。事前に公開していた初日のキーワードは「黒 x 赤」!すなわち「シャドウ・ザ・ヘッジホッグ寄り」の選曲で臨みました。

Crush 40 "JAPAN Game Music Festival II:Re" Day1 Set List

  • Westopolis [Shadow The Hedgehog]
  • Rhythm & Balance (White Jungle) [Sonic Adventure 2]
  • I Am... All Of Me [Shadow The Hedgehog]
  • 2 Nights 2 Remember [Original]
  • Never Turn Back [Shadow The Hedgehog]
  • All Hail Shadow [Sonic The Hedgehog (2006)]
  • Live & Learn [Sonic Adventure 2]
  • Open Your Heart [Sonic Adventure]
  • What I’m Made Of... [Sonic Heroes]

オープニングSEでは、『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』(ゲームタイトル)時のプロモーション映像をバックに、シャドウのテーマ曲、”Throw It All Away”をオープニングSEとして、まずはジョニーを除く3人がステージへ。

今までだったら、ハイハットのカウントを切っかけに曲をスタートしていました。しかし今回はプレイヤーが3人ともインイヤーモニター(イヤモニ)でカウントを聴いていたので、1曲目の”Westopolis”に、いきなりバーン!と曲に入ることができました。(ちなみに僕のイヤモニは左耳が青と白のソニックカラー、右耳が黒と赤のシャドウカラーなんですよ!)

このスタートは、相当に意外だったんじゃないかな?と思います。2016年からスタートしたインスト楽曲を演奏するバンド、”SONIC ADVENTURE MUSIC EXPERIENCE”では、この曲は入っていませんでした。だけど自分で選曲したコンピレーション、”JUN SENOUE / THE WORKS” にも収録しているくらい大好きな曲なので、今回演奏することができて良かったです。

続いては、『ソニックアドベンチャー2』からホワイトジャングル。『ソニックフォース』で大谷がリミックスした際にギターで参加しました。今回は、それを活かしたバンドバージョンに。前半は、私がマイクスタンドの前に立ってエフェクトボイスを担当、途中からジョニーがステージに入ってきて盛り上げつつ終わる、という「今回のイベントならでは!」の構成にしましたが、どうだったでしょうか?

それ以降は、タイトルからしてセットリストに入れるべきバンドのオリジナル曲、”2 Nights 2 Remember”を挟みつつ、シャドウ関連楽曲のオンパレード。”Never Turn Back” の冒頭にあるピアノの静かなパート以外は、全曲とにかく盛り上がりっぱなし!とてもヒートアップしたショウになりました。

Day2 - Sonic Themed Set

2日目となる日曜日向けのキーワードは「青 x 白」!つまり「ソニック・ザ・ヘッジホッグ寄り」の選曲でしたが、そのセットリストはこちら。

Crush 40 "JAPAN Game Music Festival II:Re" Day2 Set List

  • We Will Rock You~His World [Sonic The Hedgehog (2006) - Arrange ver.]
  • Free [Sonic Free Riders - Arrange ver.]
  • Sonic Boom [Sonic The Hedgehog CD (US) - Arrange ver.]
  • Call Me Crazy [NEW - Original]
  • Watch Me Fly... [NASCAR Arcade]
  • Open Your Heart [Sonic Adventure]
  • Sonic Heroes [Sonic Heroes]
  • What I’m Made Of... [Sonic Heroes]
  • Knight Of The Wind [Sonic and the Black Knight]
  • Live & Learn [Sonic Adventure 2]

オープニングは、QUEENの”We Will Rock You”のカバーから”His World”へとつながるライブ向けのアレンジからスタート。そして畳みかけるように、“Free”と”Sonic Boom”というアップテンポで軽快なナンバーを。

この日はステージ上にキーボードを配しておき、そのシーケンスフレーズからスタートしたのが、この時点では誰も知らないバンドオリジナルの新曲、”Call Me Crazy”。覚えやすい曲を作ったつもりですが、どうだったでしょう?

アーケードのゲーム、NASCARのプロジェクトで作ったバラード、”Watch Me Fly...”は、僕が曲を作って、ジョニーが歌詞を書くという現在のスタイルを初めて行なった曲なので、お互いにとって印象深い曲です。

そして、そこからは再び「ソニック」関連楽曲を立て続けにプレイ。『ソニックと暗黒の騎士』のテーマ曲”Knight Of The Wind”。手がけていた2008年当時、ステージ上で「皆で大合唱」することと「ヴァイオリンと共演」するということを思い描いていましたが、後者に関しては今回のステージで10年越しに初めて実現することができました。

この日はトップバッターということで、アップテンポな曲の中に、ミドルテンポのポップな新曲。そしてバラードを織り込んでで緩急をつけつつ、熱くも軽快にさっそうと駆け抜ける選曲としました。限られた持ち時間の中で、色々な面を見せることが出来たかなと思っています。

このイベントが開催された週に行った2回のリハーサルだけの本番ということで、程よい緊張感の中で演奏することができました。

いつも書いている気がしますが、ライブは演奏する側にとっても、参加するオーディエンスにとっても、その場限りの特別な時間。今回も、記憶に残る素晴らしい2日間をありがとうございました!

まだ他にも当日の様子を観てみたい!という方は、イベントの公式サイトでも多くの写真が公開されていますので、併せてチェックしてみてね!

それでは、また次回...
See Ya!!