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ソニック & ナックルズ

とある良く晴れた日の、エンジェルアイランドの昼下がり。

巨大な木々やコケ類がおいしげるジャングルの中、真剣な表情で地面をあちこち掘り返し、何かを探しまわるナックルズの姿がありました。

そのナックルズの頭に、突然ソニックが飛び乗ります。

「ようナックルズ! 何やってんだ?」

「ソニック! 何しやがる!」

せわしなく地面にもぐってしまうナックルズをつかまえて、あいさつをしようとしたソニックでしたが、ナックルズの本気リアクションを見るとついついからかいたくなってしまいます。

「何って、ハリモグラが穴から出たり入ったりしてたら、そりゃモグラ叩きのひとつもしたくなるだろ?」

「んだとてめぇ!」

飛びかかるナックルズを紙一重のところでヒョイとかわすソニック。ケンカだか追いかけっこだかわからないドタバタが、しばし続きます............

「......何度も声かけたのに、気づかないオマエも悪いんだぜ?」

「うるせえ。ったく、相変わらずな野郎だ」

お互いずいぶんとくたびれて、ようやく一息ついた後、ナックルズが今朝見た夢の話をし始めました。

古代の部族衣装を着た、遠いご先祖さまの夢。

ナックルズ族の子孫であるお前におくりたい物がある。ジャングルを探せ、と。

「うまく言えねえが、確かにこの辺りには何かを感じる......わかるんだ」

神妙な面持ちで周囲を見回すナックルズ。

トレジャーハンターとしての興味だけでなく、ナックルズ族最後の末えいとしての感傷が、彼をいつになく真剣な表情にさせています。

「OK、面白そうだな。 その宝探し手伝うぜ! ......オレとオマエの仲だろ?」

「何言ってやがる。なれなれしくすんな。俺の島から出ていけ!」

......と、ナックルズがコブシを振り上げ、また追いかけっこが始まるのかと思いきや、それをかわしたソニックが何かにつまづいて転んでしまいます。

「イテテ......!」

「へっ、ざまぁみやがれ!」

大笑いするナックルズでしたがその瞬間、地面の奥底から地響きが......!

ゴゴゴゴ......!

ミスティックルーインにある遺跡と同じつくりの、石でできた小さな祭壇が地の底からせりあがってきます。どうやらソニックがつまづいた小石がスイッチになっていたようです。

祭壇の上には、やはり石でできた箱が乗っていました。

「礼を言ってくれてもいいんだぜ、ナックルズ?」

「ああ、みっともなく転んでくれてありがとよ」

軽口をたたき合いながらナックルズが石の箱を開けると、中にはグローブが一組。重く、するどいツメのついた古代ナックルズ族の戦闘用グローブです。

「ナルホドねえ。これでもっと戦いにはげめってコトか。戦闘民族『ナックルズ族』らしいプレゼントだぜ!」

「............」

ついにお宝を見つけたナックルズですが、しばしの沈黙の後、箱にフタをしてしまいます。オヤという表情のソニックをよそに、握ったコブシを見つめながら不敵な笑顔で話しだすナックルズ。

「ご先祖サンには悪いが、俺は今のグローブで充分だ......俺は大切なものをただ守れればいい。こんな大ゲサな物使わなくったって、そもそも俺は誰にも負けねえしな」

ナックルズは確かにケンカっ早くて少々ガサツな所もありますが、望むものは守護すべきマスターエメラルドの無事と平穏だけであり、彼の2つのコブシはそれを守るためにあるのです。

そうだ、ナックルズはこういうヤツだったと、ちょっと見直した風のソニック。......ですが、こんな殊勝なことを言うナックルズを見ていると、ついついまたからかいたくなってしまいます。

「そうそう! 道具なんか使わず、馬鹿力で押し切ってこそナックルズだからな!」

「......誰が、馬鹿だって?」

ご先祖さま伝来のグローブを装着しながら、ソニックに迫るナックルズ。

「オマエ、それ要らないんじゃなかったのかよ!」

「うるせえ! 待ちやがれ!」

こうしてまた、ケンカとも追いかけっこともつかない2人のドタバタが、エンジェルアイランドのジャングルでしばし続くのでした......

イザという時には駆けつけるケンカ友達!

パワフルな赤きハリモグラ「ナックルズ・ザ・エキドゥナ」。

その名が示すとおり2つの力強いコブシが特徴で、「エンジェルアイランド」と呼ばれる古代文明が遺した不思議な浮遊島と、そこにある「マスターエメラルド」を護って一人、くらしています。

物心が付いたころには、すでにこの島で守護の任についていたようです。その経緯や自分たちのルーツ、そして護るべきマスターエメラルドの詳細すらも知らず、それでもただ実直に自らの使命を疑わず、ひとり守護者として過ごしてきた......それがナックルズという男なのです。

ソニックが常に躍動する「風」であるのならば、ナックルズはまさに動かざる「山」と言えるでしょう。

ナックルズとソニックの出会いは、衝撃的なものでした......!

ソニックが悪者だとエッグマンにだまされたナックルズが、いきなり襲いかかってソニックをひっくり返らせたんです。

その時のソニックは、7つのカオスエメラルドの力を使った「スーパーソニック」の状態。

不意を突いたとはいえ、この状態のソニックを止めてしまうナックルズのパワーには舌を巻くほかありません......!

そんな、ある意味最悪な出会いをした2人ですが、最後に誤解は解け、エッグマンの野望を共に打ち砕いたのが『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』~『ソニック&ナックルズ』のお話でした。

第一印象がこんなだったのと、その性格や張り合う気持ちから「仲良しこよし」とはなりませんでしたが、以来いくつかの冒険を経た2人は互いのピンチには必ず駆けつける間柄になりました。

軽口や文句を言い合いながらも、いざ行動となれば息はピッタリ。こまかい所はともかく、本当に大事な所は何も言わずともわかる。そんな絆が、彼ら2人の間にはあるのです。

ライバルでもあり、ケンカ友達でもあり......「全く遠慮が要らない間柄」という意味では、テイルスに匹敵する近さなのかもしれませんね。

これからも2人は、冒険の舞台で数々の活躍を見せてくれることでしょう。時々ケンカをしたりしながら......!

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キャラクター紹介

→ソニック・ザ・ヘッジホッグ
→ナックルズ・ザ・エキドゥナ