ソニック & ルージュ キャラクター紹介
まずは、今回のかべがみイラストのラフ画についてです!
ラフ画時点で、ほぼほぼ完成バージョンの内容でしたね。お互いに油断なく会話の応酬をしていて、それを楽しんでいる2人です。
ストーリー側の進行に伴い、ルージュの視点をもう少しソニックにフォーカスするように調整をして、完成版となりました。何か裏がありそうなミステリアスな雰囲気と、二人の対峙感が強調された感じですね。
ソニックとルージュの、お互いに相手の出方をニヤニヤ顔でうかがう様子が、独特の間を作っていると思います......!
ルージュ・ザ・バットというキャラクター
ある時は敏腕スパイ、そしてある時は宝石専門のトレジャーハンター......
多くの世界的な事件において、常に真実の表裏での活躍を見せるナゾ多き女コウモリ。それがルージュ・ザ・バットです。
ルージュの魅力はとても複雑ですが、自分の欲望に忠実かつ、つかみどころのないミステリアスなオトナの魅力......と評すれば当たらずとも遠からずでしょう。
何も知らないフリをして誰よりも核心に迫っていたり、いい加減な振る舞いを見せたかと思えば繊細な調査をしてのけたり、敵方にいたかと思えば頼もしい味方になったり、結局は宝石の奪取が目的だったり......
不意にベールを脱いでドラマチックに新しい一面を見せる。そんな正体の読めないミステリアスな部分こそが、ルージュの魅力なのかもしません。
『ソニックアドベンチャー2』
ルージュの初登場タイトルは「ソニックアドベンチャー2」。
世界征服を企むエッグマン、そしてシャドウと手を組み、ソニック達と対峙しました。もちろんこの時も完全に「ダークサイド」だったかというと、これが中々......
幾度となく周囲を翻弄し、最終的には誰よりも早く真実に近づくという、敏腕スパイとしての腕前を披露してくれました。
以降、ルージュは数多くのソニックタイトルに登場しています。
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ (2006)』
『ソニックヒーローズ』でシャドウ、オメガと臨時結成し、今も腐れ縁で続いている「チームダーク」のメンバーとしてソニックと対峙することもあれば、単独フリーの様でいて、その実どこかの組織から依頼を受けていたり......
その正体のつかめなさは今も健在です。
頼りになる要注意人物 vs 食えないヤツ!?
さて、ソニックにとってのルージュについてですが......「頼りになる要注意人物」という言い方が、割と近いかと思います。
ルージュのもたらす情報の精度や探索能力については、どんな時でも大いに信頼が置けます。でも、ルージュは「より重要な情報」や「本当の目的」を隠して接してくることも多々あり、油断は禁物なのです。
『ソニックバトル』
それ自体が悪いというわけでは無いですが、うっかりすると、知らないうちに自分の情報を引き出されたり、ルージュにうまいこと利用されてしまうかもしれません。
そしてソニックは、その「要注意」な部分を決して不快には思わず、ルージュの「スリリングな魅力」として楽しんでいるように見えます。
じっさい、そんな時のソニックとルージュの会話は、ジョークにカモフラージュされた「探り合い」になることが多いのですが、元々冗談や軽口が大好きなソニックと皮肉屋のルージュです。お互い、この駆け引きを大いに楽しんでいることは間違いないでしょう。
そのせいかソニックとルージュの会話シーンは、普段でも時として、ちょっとオトナな雰囲気が出ているように感じますよね?
一方のルージュから見たソニックは「食えないヤツ」と言ったところでしょうか。
ルージュからソニックに対し、悪意を持ってだましにかかるようなことはそうそうありません。ただ、ちょっと話の中でごまかしたり、ちょっと利用しようと思ったり、ちょっと何かをかすめ取ろうとしたりなど、どうしようも無い時はままあるわけで......
そんな時に、中々出し抜くことができないのがソニックという存在なわけです。
知略と話術に自信のあるルージュにとって、こういう時のソニックは本当に厄介な存在で「食えないヤツ」なのでしょうね。
「おともだち」ともちょっと違う......?
とはいえ、ソニックもルージュも、お互いにイザと言う時に頼りになる人物だと思っていることは間違いないでしょう。それはこれまでの数々の冒険でお互いが証明してきたことであり、何の駆け引きもない事実です。
ただ、その関係は馴れ合いの「おともだち」ではなく、信頼と注意を適切に保った上での「頼れる要注意人物」というわけなのでした。
※もちろん、会話での駆け引きを楽しむ好敵手という間柄も忘れてはいけません!
これからもルージュは神出鬼没で物語のターニングポイントで現れ、ソニック達に新しい展開をもたらしてくれることでしょう。
その時、彼女の言動や立ち位置に裏があるか否か......!? そんな所にも、ちょっと気にかけて物語を楽しんでいただければと思います。