ソニック & ブレイズ キャラ紹介
ソニックとブレイズのキャラクター紹介......の前に、まず今回の壁紙画像のラフイラストのご紹介です。
今回はラフと完成版でほとんど変化はないのですが、ちょっとだけ......でも大きな違いがあります。それはブレイズのまなざしです。
ほんの数ドットとかそういうレベルの違いなのですが、ラフの方のブレイズはちょっとだけ目つきがよりシリアスな感じなんです。
瞳のハイライトの有無の影響も大きくはありますが、本当にちょっとの差で印象って大きくかわるんですね。
背景は『ソニックラッシュアドベンチャー』の「コーラルケイヴ」。上から射し込む光がなんとも神秘的なステージでした。
ブレイズ・ザ・キャット
『ソニック ラッシュ アドベンチャー』
ブレイズは、ソニック達とは異なる世界に住んでいる、「ソル皇国」という国のお姫様のネコです。
とりわけ王位継承権を持つ「皇女」であり、かなりの権勢を持つ立場のはずなのですが...... それでもわりかし単独で自由に城を抜け出して動けているんですよね。
彼女が護衛の必要が無いほど強いというのは置いておくとしても、それほどまでに大きな裁量を持っているのか、或いはソル皇国の皇室がおおらかなのか(庶民への接し方もわりとフレンドリーですよね)...... 色々と想像が広がってしまいます。
また、その一方でブレイズは「炎の力」をその身に宿し、この世界にある奇跡の石「ソルエメラルド」の守護者としての重責も担ってもいます。
お姫様にして、ある意味巫女的な立場でもあるという...... 偉いけど、とても忙しそうですね。
そんな彼女のモットーは「わが力は民の笑顔を守るためにある」。
公務に忙殺される日々を送りながら、なおも皆の平和に尽くそうとする彼女のストイックな性格は、まさにノブレスオブリ-ジュ(高貴な立場にあるものに伴う義務や責任)精神の見本のようです。
その生まれと自分に厳しいストイックな性格から、時に周囲と距離を取り過ぎてしまうこともありますが、それもまた彼女の良い面の裏返しだとも言えます。
......とはいえ、ソニックやエミー、クリームと出会ったことで、これでも大分丸くなったんですよ?
違うから頼もしい
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ (2006)』
では、ソニックにとってのブレイズは、どういう存在なのでしょうか?
まず1つ言えるのは、心強い実力者というところでしょう。
彼女の振るう「炎の力」はすさまじいの一言ですし、ソルエメラルドの力を得た「バーニングブレイズ」のパワーは、スーパーソニックのそれに匹敵します。 そして彼女自身の、妥協のない冷静な判断力と不屈の精神もまた、頼もしい素質と言えるでしょう。
でも、彼女自身の印象として言えるのは、リスペクトできる差異をもつ存在......といったところでしょうか。
ブレイズはその責任感の強さから、どうしても自分だけで物事を解決するよう無理しがちなのですが、ソニックはそれに対して、必要以上にそれを止め立てしません。
自分のやりたいようにやるという意味での「自由」を尊重しているのかもですが、それだけではなく、置かれた立場の中で誇りをもって最善を尽くすという...... 自分には無い彼女の行動指針をリスペクトしているようにも見えます。
それがブレイズの強い力の源でもあり、彼女自身の魅力を形作るものでもあるから...... かもしれませんね。
そして、そんなブレイズだからこそ、ソニックはここぞという時にばっちり信頼して協力できるのでしょう。
『ソニックラッシュアドベンチャー』
ブレイズから見たソニックもまた、頼れる実力者であり、大いなる差異ではあります。
いくつかの冒険を経て、ソニックの有言実行な所やここ一番での活躍を見たブレイズは、ある意味一目置いてソニックの話を聞くようになったように見えます。 ある程度以上に実力を認めるようになったと言えるでしょう。
そして一方で差異については「自由」と「ストイック」という目線の違いがあると言えます。
自由気ままに行動して、苦境すら楽しんで世界を冒険の舞台として駆け抜ける...... そんなソニックの生き方は、ブレイズのそれとはあまりに違うものです。
ですが自由気ままといっても、それはブレない自分のルールがあってこそ楽しめるものですし、強く柔軟な心無しには何事も冒険気分とはいきません。ただいい加減ってことではないんですよね。
そしてその了見をもって、ブレイズが一目置かずにはいられないような結果も出し、多くの人々に笑顔をもたらしている......
自分とは違う視点とアプローチながら、彼女の目指す方向と重なる結果をも出すソニックの生き方を、ブレイズはある程度以上、リスペクトしているのではないでしょうか。
異邦人という「距離感」
そしてお互いに違う世界に住んでいるという状況もまた、その関係性に影響を与えています。
基本的には、お互い異なる世界に住んでいるわけですから、自分たちの世界のことは自分たちで始末をつけられるのが一番です。自分たちの世界ですからね。
そのことを尊重......リスペクトしつつも、本当に困った時には互いに協力しあう。このバランスは中々難しいものですが、今のところそれはカオスエメラルドとソルエメラルドの導きによってある程度調整されているように見えます。
そしてその担い手がソニックとブレイズであるという点がまた、2人の関係性の興味深いところですよね。
これからもソニックとブレイズは、ここぞという時に「導き」によって相まみえ、共に困難な状況を打破していくことでしょう。
2人の絶妙な距離感と緊張感を保った、独特なコンビネーションでの活躍に今後もご期待ください!