スーパーソニック & Dr.エッグマン キャラクター紹介
ソニックの永遠の宿敵といえば、やはり悪の天才科学者Dr.エッグマン! 今回もまずは壁紙画像の初期ラフイラストを見ていきましょう。 今回のラフイラストは、ぱっと見あまり完成版と変わらない......ように見えます。が、ここには大きな違いがあります。それは2人の表情です。
ラフの段階では、2人とも厳しくシリアスな表情をしていますが、完成版では2人とも顔が笑っているんですよね。
「シリアスな因縁のバトル」というよりは、真剣勝負ではあるものの、双方が自分のフルパワーをぶつけて勝利するワクワクに笑みが浮かんでしまっている...... そんなシチュエーションで行きましょうということで、表情を変更したのでした。
今回のカバーストーリーでの、満を持したラストバトルのシーンに合っているとは思いませんか?
Dr.エッグマン
『チームソニックレーシング』
エッグマンは、これまでのソニック作品にずっと登場し続けている、ある意味長年来??の宿敵です。
自称悪の天才科学者にして、3度のメシよりメカが好き......。
特にロボット工学におけるその科学力には目を見張るものがあり、ロボット兵器の量産から関連施設の建造、さらには会社経営にて巨利を得もするなど、割とネタにできないくらいの本当の天才だったりしますよね。
なのに、彼の夢・野望は「世界征服」「理想郷・エッグマンランドの建設」......スゴいはスゴいのですが、トンでもないものばかり。
その「天才の地平」で見えている世界がどういったものなのか、凡人の我々には理解できませんが、とにかく彼の自信とモチベーションがすさまじい、ということは間違いないでしょう。
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』
彼がソニックと最初に対峙したゲームタイトルは、もちろん「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」。
カオスエメラルドを狙い、その圧倒的な科学力を持ってサウスアイランドに攻め込むと、あっというまに島々のほとんどを制圧してしまったのでした。
どうも、それ以前にもソニックとエッグマンの小競り合いはあって、顔見知りだったようです。その辺りの冒険についても、いつかもっと見てみたいですね。
そこでソニックにこてんぱんにやられて以降、ソニックのゲームタイトルにおいて、エッグマンは何度も何度もソニックの宿敵として、現れることになったのでした。
エッグマンは、とんでもない事件を起こして世界を危機におとしいれたり、動物たちや世界の住民をロボットに変えてしまったりと、本当にひどい男ではあるのですが、なぜかどうも完全には憎めないんですよね。
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』
それは彼の欲望に忠実なところや、時として見せる子供の様な感情の爆発など、こんなにロボット大好きでありながら妙に「人間臭い」、彼のパーソナリティによるところがあるかもしれません。
本当に自分を楽しませてくれるのは...
さて、ではエッグマンにとってソニックはどういった存在なのでしょうか。
これまでも他のカバーストーリーの解説でこういった問いをしてきましたが、このエッグマンとソニックの関係性......意外とこれが中々、ちゃんと説明するのは難しいですよね。
もちろん、エッグマンの野望の数々をことごとく打ち砕いてきたソニックのことは大嫌いです。視界に入っただけで気に食わないでしょうし、喜ぶことがあるとすれば、一方的に彼を攻撃できる時でしょう。
ただ、1つ言えるのは、その「エッグマンの数々をことごとく打ち砕いてきたソニック」は、もはやエッグマンにとってその打倒そのものが、野望の内に含まれているだろうことです。
同じ世界征服をするのなら、それはソニックを倒してから。
もちろん無理に探して決闘をとまではいいません......が、でもだからこそ、エッグマンの計画の重要な場面でソニックが現れると、エッグマンは彼をののしりながらもどこか楽しそうにも見えるのです。
エッグマンのフルパワーを最大限引き出してそれを打ち砕くソニックは、エッグマンの本気を楽しませてくれる数少ない存在なのかもしれませんね。
『ソニックアドベンチャー』
一方、ソニックから見たエッグマンですが、まず確かなのは「メーワクなヤツ」ですね。
毎度毎度、世界征服のためにこの星を大パニックにし、ヤバい物に手を出しては失敗する......。
ソニックの友達の動物たちをひどい目にあわせたり、美しい街や自然を破壊したりと、善悪とか以前にとにかく迷惑でこまったオッサンだと言えるでしょう。
その一方で、エッグマンはソニックにとって「本気でやり合ってOKなお互い様の相手」でもあります。それはバトルだけでなく、悪口や軽口といった口上でのやり取りにも言えますよね。
エッグマンが「うす汚れたハリネズミ」とののしれば、ソニックは「ピッカピカのヒゲタマゴ」とやり返す...... それをお互い、本気で楽しんでいるようにも見えます。2人が繰り広げる皮肉や冗談の応酬は、毎回聞きどころですよね。
そしてさらに、ソニックにとってのエッグマンは「冒険をもたらしてくれる者」でもあります。
毎回、見たことも聞いた事も無いような大事件を起こし、世界中のみなのド肝を抜き、自ら悪者と言ってはばからず堂々と挑戦をしてくる。
困ったことではあり、実際ソニックは認めないでしょうが......これはソニックにとって、エッグマンの魅力ある一面なのではないでしょうかねえ。
また、もし「冒険」を「野望」と言い換えられるのであれば、エッグマンにとってのソニックもまた......?
本当の宿敵同士と言う関係は、得てしてそういう側面があるのかもしれませんね。
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』
これからも2人は、世界のどこかで或いは宇宙で、ハデなドンパチをフルパワー展開してぶつかり合いながら、野望と冒険の日々を続けていくことでしょう。
ソニック・ザ・ヘッジホッグと、Dr.エッグマンの次なる戦いに、これからもずっと、ご期待ください!
おわり