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『マリオ&ソニック AT リオオリンピック™』(3DS版)発売記念!サウンドインタビュー[後編]

競技中のBGMもブラジル音楽満載、「地上のテーマ」も?

中川 今回の3DS版は、モード自体も普通にオリンピック競技をやる通常モードのものと、エクストラ競技っていうギミックがたくさん入ったゲームならではのモードがあります。これは全競技共通です。先ずは新体操。3DS版ではフープを採用しています。今回はマリオ曲からゲーム音楽で最も有名な「地上のテーマ」を使わせていただきました。曲名で言うとピンと来ない人も、最初の1小節を聴けば分かるあの曲です。こちらももちろん"ブラジルアレンジ"がされています。それが2つのモードと2種類の難易度を設けましたので、計4回遊べるようになってます。1曲で何回も楽しんでいただければと思います。

大谷 「地上のテーマ」のアレンジはオイシイですね。

中川 で、さらに今回Miiが使えたりするんですけども、Miiの着せ替えでギアの装着が出来まして、各種競技でいろいろパワーアップできます。 ちなみに新体操の着せ替え効果はいろいろあるんですが、中にはボタン音などの効果音がブラジル楽器に変わったりというお遊びも入ってたりしますので、ブラジル漬けではありますが(笑)、そちらもお楽しみください。

大谷 面白そうですね。

中川 サッカーもリオオリンピックではもちろん重要な競技ですけども、こちらの音楽は大谷君に作ってもらっています。

大谷 サッカーと100mの曲を担当させてもらいました。ブラジル音楽的な要素に加えて、対決感を全面に出して欲しいとのリクエストがありまして、明るくメジャーでわいわい楽しくというよりは、マイナーで適度な緊張感がある曲に仕上がっていると思います。

中川 ある意味ブラジルぽさっていうのはすごく出てましたね。

大谷 それは良かったです。サッカーに関しては、スタジアムの臨場感を出すために、サポーターによる応援のコーラスを入れようという事になりまして、開発チームのディレクター以下、プログラマー、プランナー、デザイナー、サウンドもほぼ全員参加でコーラスを収録しました。

床井 おかげさまですごく盛り上がる感じになりました。

大谷 収録時の写真がないのが残念です(笑)。自分のチームが優勢の時に応援のコーラスが鳴るんですよね。

床井 ゴールを決めた後の曲にもコーラスが入ってるよね。

中川 すごくノリの良い、嬉しさかつブラジル的な雰囲気が出るというような......

大谷 ゴールした時だけ、それまでのマイナー調から陽気な感じに変わるようにしました。

床井 メリハリついて良くなってるよね。

大谷 なので、競技用に1曲を作るというよりは、各シーンの状況に対応した音楽のパーツをいろいろ作った感じです。

ゲーム展開に応じて変化するBGM

中川 今までのオリンピックシリーズでも1競技1曲ではなく、ゲーム展開に応じて楽曲が変化する手法をいろいろ取ってきましたが、今作ではもう標準仕様にしています。お気に入りはボクシングですね。これは本当に曲もかなり追従してくるというか、いろんな状況が変わるごとに変化していきまして、ラストに向けてドンドンと熱くなっていくというような作りになっています。心地いいタイミングで切り替わっているかなと。ボクシングについては効果音に関しても、リングサイドで観ている人たちが熱狂していくニュアンスを大事にしました。例えばダウンした時とかみんなであたかも数字をカウントしているような雰囲気とか、プログラマーさんも大変だったでしょうけど、いろいろやらせてもらいました。

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