「GAME SYMPHONY JAPAN 17th CONCERT 大谷、ピアノ弾くってよ」
みなさんこんにちは、「ソニック」シリーズ サウンドディレクターの大谷です。
情報解禁になりましたのでお知らせです!
7月17日(日)東京芸術劇場で開催されます、「GAME SYMPHONY JAPAN 17th CONCERT SEGA Special 2016」。
ソニック枠となる第一部では、近年、私が担当してきた「ソニック」シリーズのテーマ曲も演奏して頂けることになりました!
メガドライブ時代の楽曲は、FM音源のオリジナルをオーケストラアレンジで聴くことが出来る感動があると思いますが、オーケストラで演奏されるために作られた楽曲になりますので、再現されることによる感動があると思います。
His World 『ソニック・ザ・ヘッジホッグ (2006)』
→この曲がオーケストラで演奏されるのは初です。生で聴くストリングスのイントロは鳥肌ものだと思います。
The World Adventure 『ソニック ワールドアドベンチャー』
→シリーズ初のオーケストラテーマ曲です。元曲は東京フィルハーモニー交響楽団さんに演奏して頂きました。
Theme of Sonic Colors 『ソニック カラーズ』
→「Reach For The Stars」のオーケストラバージョンと言った方がわかりやすいかもしれませんね。原曲は床井さんアレンジ。実はシリーズ唯一の海外収録オーケストラ曲なんです。
そしてなんと、
まだ記憶に新しい、『ソニック ロストワールド』のメインテーマ「Wonder World」。
この曲の演奏に、私、大谷がピアノで参加させて頂けることになりました!!(マジか)
今まで、ソニックのイベントなどでもピアノの演奏をお披露目したことはありませんが、実は唯一、習ったことのある楽器なんです。と言っても小学校の低学年の頃に2年ほど......。バイエルという教材の下巻を途中までやった記憶があるのですが、譜面は堅いし練習も楽しくないしで、やめてしまってそれっきり......楽しかった記憶と言えば、小学二年生の時の学芸会でピアノの伴奏する人に選ばれたこと。練習は好きじゃない、でも人前では弾いてみたい、自己顕示欲がフライングしていたようです......。
大学生になって、デモ制作用の機材を買い揃えていた時期、KORGのM1というキーボードを手に入れました。鍵盤との再会です。でも弾くというよりは、主に打ち込みの試行錯誤や、サンプリング用の素材作りなどをしていました。
現在は作曲をする為にほぼ毎日キーボードに触ってはいます。が、断片的にコードやメロディを弾いてシーケンサーに打ち込んでいる感じなので、弾くといえば弾いてはいるけど、曲を演奏しているとは言えません。そもそも作曲用に使っているキーボードが25鍵か37鍵しかありません(笑)。
ピアノレッスン / スタインウェイ
そんな私ですが、昨年末にふと思い立ち、ピアノを習い始めました。(約30数年ぶりか......)週1のレッスンでは、指の体操のハノンから始まり、クラシック、ポップスなど、上達の度合いに合わせて、先生が選んでくれる曲を弾いています。自分は演奏するより作る方が楽しい人ではありますが、練習すればするほど指が動くようになるので、確かな手応えがあり、楽しんで弾いています。
ちょうど4月に発表会があり、1曲だけ演奏しました。曲はホルストの「木星」です。1人でステージに立ち、静まりかえったホールに自分のピアノの音だけが響く......初めての経験でした。
緊張はしましたが、初めて弾いたスタインウェイのピアノの音が心地良く、思いのほか良い演奏が出来ました。たぶん、演奏中に不安に感じる要素がなにもなかったからだと思います。
そのスタインウェイのピアノですが、「ソニック」のレコーディングではたまに登場します。
「Dear My Friend」 『ソニック ワールドアドベンチャー』のエンディングテーマ
「My Destiny」 『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』(2006)のエンディングテーマ
これらの曲のピアノの音がそうです。あと、「Wonder World」のピアノのレコーディングもスタインウェイでした。7/17も同じピアノなので弾くのが楽しみです。
本番用の譜面の準備も済んだので、あとは弾くだけ。
いろいろなタイミングや条件が合わさって、ピアノやれるかな?と思い提案させてもらったのですが、オーケストラとの共演なんてもちろん初めて、「Wonder World」はテンポが早いのが難点ですが、ピアノのパートも重要な曲なので、作曲者としていい演奏をお届け出来るように頑張ります!
前回公演は1人のお客さんとして楽しませてもらいましたが、今回も盛りだくさんな内容で、セガセガしいコンサートになること間違いなし!
7/17(日)東京芸術劇場でお会いしましょう!
ではまた!