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『マリオ&ソニック AT リオオリンピック™』(Wii U版)発売記念!サウンドインタビュー ACT 2

床井 コパカバーナビーチの曲ではメロディをカヴァキーニョで録ってるんですよね。現地の人いわく、それはあまりシチュエーション的には無いらしいようで、あくまでバッキングの楽器なんだそうです。でも優しく弾いてもらったら、メロディや曲調にすごく合ってる感じでしたね。且つギターとは違う高さというか響きがすごい心地よかったので、これは全然アリだなと思いました。

中川 カヴァキーニョ自体が大きさ的にはウクレレっぽいから、そういう雰囲気は出てるんですけど、ただ鉄弦なんですよね。

床井 普通にやろうとすると、耳障りな音になるはずなんですけど、それをメロディでやるということはかなり存在感のある音になってしまうきらいが......

大谷 ナイロン弦かな、と思ってました。

床井 実際にメロディをカヴァキーニョにするかしないかで、すっごくすり合わせたよね?

福山 でしたよね。音域外になるところがあって、それで悩んだところもありましたね。
最初メロにはウクレレのイメージがあったんですけど、ギターだと普通すぎるし、もうちょっとピーカンで明るい雰囲気を出したかったので。その辺はまだ勉強途中だったため、逆にブレずにいけました(笑)。

床井 あと、あの曲はコーラスも入れてます。

中川 あなたたち2人は......(笑)。

床井 あ、入ってる。

福山 サウンドディレクター自ら歌ってくれています(笑)。

大谷 メニューの曲のコーラスパートは床井さんも福山くんも、現地で録ったコーラスに混ざり入っているということですね。福山くんは日本でもたくさんレコーディングを経験されていると思うんですけど、現地のミュージシャンのフィーリングとかはどうでした?

福山 大らかさといいますか、音色の温かさやブラジルのグルーブ感、みたいなものを感じました。日本でもN.Y.でも、技術の確かなミュージシャンは沢山いると思いますが。

床井 味になっているというか......

福山 そう、味ですよね。ほんとそういうのは感じました。

床井 それが曲を特徴付けているというか......

大谷 でも、それを録りに行ったようなものですよね?

床井福山 そうそうそう。

大谷 それがクールでスクエアすぎちゃったら、日本の上手いミュージシャンと変わらなくなっちゃう。

福山 そういうことですね。僕とか床井さんの曲はブラジル土着の音楽というより、ブラジル音楽風のフュージョン的なもうちょっと洗練された感じかと思います。そこにいい意味でブラジル音楽の「味」の要素が加わったというところが大きいと思います。

#見出し新体操 クラブ

大谷 新体操も伺って参りましょう。

床井 Wii U版では、クラブ(こん棒)を採用しましたが、最初からブラジル曲を作るというお題が出てまして、時間も1分半と決まってましたので、それに合うような形で進めてました。

中川 ニンテンドー3DS版共に、新体操クラブの実際のルールに則った形で行こうと決めてました。

床井 この競技は音ゲーになるので、リズムとメロディがキッチリ判るものにしないといけないという制約があって、プレイによって後半に向けて盛り上がっていくという演出も加えたかったので、そのような設計にしてもらったという感じです。作るときには苦労したんじゃないでしょうか?

福山 そういう意味での制約条件ってあまり感じてなくて、極自然に鼻歌で唄えてちょっとした展開もあって、明るさの中にサウダージもあるというブラジル音楽の要素を意識しつつ作りましたので、僕の曲の中では一番ブラジルっぽく作れたのかなと思っています。

中川 この曲もストリングスがいい感じで郷愁をそそって、あのアレンジは好きでした。

床井 ブラジルの“ザ・ストリングス”って感じで、歌っているストリングスでは一番特徴的でした。

福山 “歌って弾いてくれている”感じが非常にしました。

大谷 この新体操クラブはモーションと曲が非常に合ってますね。

床井 実は楽曲のデモが出来たら、収録とモーション録りが並行で進む形になっていて......

大谷 曲が先行しないと行けなかった?

床井 そう、これが出来ないとモーションが作れないという段取りだったので、真っ先に作ってもらいました。その曲に振り付けをしてくれるわけですから、その楽曲にどういう振り付けが出来るのかすごい楽しみで。で、そのムービーが送られてきて、実際カッコイイ振り付けになっていて最後は盛り上がる感じで、ラストが決まった時には鳥肌な感じでした。

大谷 いいですね。

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