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『ファイアー&アイス』の音楽聴いてみた。

中島:それにしても、大谷さん。ずいぶんプレイしていただいていますね。是非、大谷さんの感想も聞いてみたいです。

大谷:そうですね。全体的な話から言うと、とても安心感のあるサウンドトラックに仕上がっていると思いました。音楽による演出がどこも適切なのです。僕もこれまで過去の作品では、氷の面、海の面、ジャングルの面など音楽を作ってきましたが、そのエリアの特徴を表す音色の選び方など、世界共通な部分もあって面白かったです。

大谷:個人的なお気に入り曲は「カットスロート・スワンプ」の曲です。ここでこういう曲が来るんだ!というちょっと意外性があって良かったです。ブレイクビーツ系と言っていいのかわからないけど、ちょっとユーモラスな曲なんですよね。

中島:おお!たしかに「カットスロート・コーブ」のエリアマップって月がバックにあって、BGMも壮大な感じがあるのに、前半の地帯はユーモラスな曲ですよね。あそこら辺って丁度、ゲームにも慣れてきて、楽勝じゃん!とか思ってプレイが雑になってくるんですよ。曲も別に不気味じゃないしって。それを見越して、難易度が上がるタイミングでもあるので、調子にのってトゲトラップや新ギミックでやられるっていうね。

大谷:曲調もセットでレベルデザインされているわけですね。あとは、ハイスピード3Dステージ「ハイスピード・ホール」のトランステクノ系の曲も作品全体の中でいいアクセントになっていますよね。作品の中で軸となる方向性がありつつ、部分的に少し異なる毛色の曲が来た時に、それが良いアクセントとなり、ゲームプレイにも新鮮味がありました。そのあたりの音楽設計の大切さを再確認しましたね。

中島:ちなみに、これは全くの余談なんですけど、もしですよ、大谷さんが『ファイアー&アイス』の音楽を担当されていたとしたら、どんな感じになっていましたかね?

大谷:担当はしません、というのは冗談で(笑)、そうだな~。曲調はさておき、「ファイアースタイル」と「アイススタイル」を切り替えると曲のアレンジが瞬時に切り替わるみたいな提案しそうです。2つのスタイルがあることを音楽面でも強調しつつ、クイックにDJが別の曲をカットインするかのように切り替わったら気持ちいいと思うのです。

中島:おお!それはかっこ良くなりそうですね!とりあえず、メモっとこう!

大谷:なんて、実際作るわけじゃないから自由な発言しちゃったけど(笑)。実際作るとなると1ステージに2つアレンジ用意することになるから、曲数は増えちゃうよね......。でもこんなふうに、ゲームの仕様から曲の構想練ってる時が一番楽しいんですよ。

中島:わかります。なんていうか、ふかん視点で全体が見られるから、やっている時より、視野が広がって冷静に考える事ができるんですよね。

お知らせ!

中島:あ!そうそう!好評発売中の『ファイアー&アイス』は10月27日に発売されたばかりなんですが、実はまだまだイベントがあるんですよ。もし、よければ告知させてもらってもいいですか?

大谷:別にいいけど(笑)。急に宣伝っぽくなったね。

中島:いやいや、アピールできるところでさせてもらわないと!さて告知ですが、まず「ソニック25周年記念早期購入キャンペーン」を現在実施中です。こちらのキャンペーンは『ファイアー&アイス』ご購入の方を対象に、今作のキャストサイン入り収録台本をはじめとした、ソニックに関連する各種レアグッズが抽選であたるキャンペーンとなってます。パッケージ内に封入されている、初回購入特典「ソニックシリーズ25周年記念テーマ」ダウンロードコードの裏面に記載されているURLLから特設サイトへ飛んで頂き、必要事項を入力いただくだけでご応募できます。

大谷:これって「ソニック25周年カフェ」向けにセレクトされたコンピレーションCD「SONIC25thカフェセレクションCD」も手に入るんだっけ?しかもこのジャケット描き下ろしじゃない?

中島:そうなんです!こちらの激レアなCDを手に入れるための、貴重なチャンスとなってますので、この機会に是非『ファイアー&アイス』をお求め下さい!

大谷:12月には感謝祭もあるし、盛り沢山ですね。告知ありがとうございました。なんか、わりとどこまでも話せそうですが、そろそろまとめに入りたいと思います。最後にファンの方へのメッセージをお願いしてもよいでしょうか。

中島:今回はサウンド面からという少し変わった角度で、お話をさせていただけて光栄でした。こういう機会は滅多にないので、すごく新鮮でした。現在発売中の『ファイアー&アイス』ですが、今作は特にアクションゲームに不慣れな方や、初めてソニックに触れる方でも従来のソニックが持つ、ソウカイ感があり、テンポの良いスピード感を気軽に楽しめます。更にやり込んで、プレイテクニックを磨く事で従来のソニックファンでも十分楽しんでいただける作品となっています。是非、プレイしてみて下さい。

また、ご購入いただきました方や、既にクリアしちゃったよ~という方は、「ソニック・コレクション」という場所で、今作の楽曲を聞く事が出来るので、たまにはのんびり足を止めて、今作の音楽を聞いてみて下さい。雪の島「コディアック・フロンティア」での涼しげな曲から、「ボットレース」中の熱い対戦曲等、色々な曲があるので、効果音抜きで聞いてみると、意外な発見があるかもしれません。本日は貴重な機会を頂きまして、誠にありがとうございました。

大谷:中島ディレクター、ありがとうございました!

今回のサウンドコラムでは、『ファイアー&アイス』のサウンドについて触れてみましたが、いかがでしたでしょうか?このコラムで開発に参加していないタイトルのことを紹介するのは初めてのことですので、いつもより言葉を選んだつもりですが、(つもりです...)興味を持ってもらえるきっかけになれたらうれしいです。

ではまた!


→『ソニックトゥーンファイアー&アイス』公式サイト