SEGA

ソニックチャンネル

スペシャル

『ソニックフォース』音楽動画まとめ!

みなさんこんにちは、「ソニック」シリーズ サウンドディレクターの大谷です。

ついにここまで来てしまいました。『ソニックフォース』の発売までのあと1週間ですー!!!

今回のサウンドコラムでは、これまでのおさらいということで、公開してきたミュージックビデオを振り返っていきたいと思います!!


まず、3月に公開されたのがこちら!アメリカで開催されたSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)の時期が、ヴォーカル収録の前だったので、インスト版を公開することになったのですが、その計画がなければ、メロディをギターで弾いたこのバージョンは作らなかったかもしれません。最後のミステリアスなピアノのフレーズも、ある場面において意味があります。

アバターステージのBGMにはヴォーカルが入ることが明らかに。女性ヴォーカルの曲があることに喜んでいる方も多かった印象です。東京ゲームショウのライブでも演奏し、発売前から活躍した1曲になりました。

メインテーマのヴォーカルバージョン、つまりはオリジナルバージョンです。今回はどんなシンガーが参加するのか楽しみにしていてくれたと思いますが、アメリカのロックバンド「Hoobastank」(フーバスタンク)のシンガーDouglas Robb(ダグラス・ロブ)が参加してくれました。「Fist Bump」は、フルコーラス版でその真価を発揮すると思いますのでお楽しみに!

余談ですが、先に公開されたインスト版を聴き込みすぎたあまり、ヴォーカルパートに違和感がある、という反応があったのは誤算でした(笑)

この曲にどんな反応が返ってくるのか、楽しみにしていました。海外版の方では最大再生数を誇る「インフィニット」のテーマです。サントラ用の日本語の対訳をまとめていたのですが、歌詞の“中二病感”がタダごとではありません。みんなそういうのが好きなんですね。

メインテーマ「Fist Bump」は、「俺たちが力を合わせればやれる!」的なことを歌っているのに対し、こちらの曲では、「残るのは俺と貴様だけ、頼る相手などどこにいる?」、「誰が貴様を助けにくるというんだ?」的なことを歌っているんです。テーマ曲の時点で既に戦いは始まっていました。

トレイラー映像でメタルソニックの参戦も発表になったので、ボス戦用のリミックスを公開しました。“ワブルベース”といわれる、ダブステップ等のジャンルで聴かれるノイズのようなベース音は、メタルソニックが出現する際の演出を意識しています。

ヴォーカル曲だけでなく、オーケストラ曲もこだわりを持って作っています。音だけで聴いてもらうより、観てもらうのが一番かと思い、レコーディングに撮影クルーを入れてメイキング映像を作りました。『ソニックフォース』には様々なアプローチの音楽が実装されていますが、オーケストラ曲を切り口に、興味を持ってくれる方が増えるといいですね。

さらに追加で公開したいとの提案が!

当初の計画では、楽曲の公開はここまでの予定......と思っていたら、さらに追加で公開していきたいとのリクエストがあり、新たに、以下の4曲を加えることになりました。

早い段階からプレイ動画内で聴くことが出来たこちらの曲は、公開のリクエストが非常に多かった1曲です。やはりモダンソニックのステージ曲は気になりますよね。個人的には、モダンソニックのステージ曲の中で、最初に作曲したこの「Sunset Heights」がリード曲だと思っています。

『ソニックカラーズ』の「Aquarium Park」や、『ソニック ロストワールド』の「Sea Bottom Segue」など、水をモチーフにしたステージ曲はいくつか作ってきました。なぜか国内でも海外でも同じくらい人気があり、不思議と意見が分かれないモチーフな気がしています。東京ゲームショウのライブに参加してくれたナナが歌う、透明感のあるドラムンベースです。

ハードエッジなヴォーカル曲、重厚なオーケストラ、繊細なピアノ曲までが今作のサウンドトラックの振れ幅になります。音楽面で興味を持ってもらえる間口を広げられたらと思い、こちらのピアノバージョンを公開することにしました。オーケストラ曲と同様、この曲も、96kHz 24bitでレコーディングしていますので、ハイレゾ配信を予定しています。

そして、「シャドウストーリー」のステージ曲となるこちらの曲は、『ソニックアドベンチャー2』より、「White Jungle」面のリミックスになります。音楽面でもソニックのカウンターとなる方向性を打ちだそうとしていたシャドウですが、当時、コンセプトに掲げられていた、「テクノ」、「ブレイクビーツ」、「デジタルロック」等のコンセプトを再確認しながら作りました。ギターは瀬上さんによる新録です。

発売日までの過ごし方

動画として公開された楽曲は以上になります。その他には、プレイ動画内で流れていたBGMや、体験会、ダウンロード体験版に実装されているステージやタイトル画面、ワールドマップのBGMなど、たくさんの曲が公開されていますが、だいたい全体の1割強といったところでしょうか。情報が解禁されてから発売までの期間、今作の音楽を少しずつ公開していくことで、徐々に期待を高めていってもらうことが出来たかなと思います。

さて、発売までの1週間はどう過ごしましましょう?私のオススメとしては、これまで見聞きした情報、ゲームショウや体験会、体験版で遊んだゲーム内容、この1週間で徐々に忘れていただき、真っさらな白紙の気持ちでゲーム本編を遊んでもらいたいと思っています。

これまで公開してきた情報のおさらいをしておきながら実に都合がいい話ですが、それが120%楽しむための秘けつだと思います!(笑)。

ではまた!

→『ソニックフォース』公式サイト