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ソニックチャンネル

スペシャル

ソニック & クリーム

ポップでカラフルな工場エリア『ミュージックプラント』。

ピアノ鍵盤の弾む道に、ピカピカの金管楽器でできた移動用チューブ......見聴きする者すべてを楽しませてくれるこのエリアは、今は動物たちの観光スポットとしてとても有名なのです。

そんな陽気なミュージックプラントで、元気な2つの影が追いかけっこをしているのが見えます...... 大きな歩幅でポンポンと先を行くのは青きハリネズミの『ソニック』。

そしてその後をトコトコと懸命に追いかけるのは、小さなウサギの女の子『クリーム』とその友達のチャオ『チーズ』です。

様々な楽器ガジェットがひしめくミュージックプラントで、追いついたかと思えばまた引き離されたり。ドミソの歩幅とドレミの歩幅の競走が、愉快な連弾を奏でます......

......ややあって、長く続く巨大なピアノ鍵盤の橋の上に、オクターブ越えの跳躍でソニックが降り立ちました。そうっと、音を立てないようピアニッシシモの足取りです。

後ろを振り返ってみてもクリームたちの姿は見えません。何とかまくことができたと、ゆうゆうと歩き出そうとしたソニックでしたが......上空からふわりとクリームたちが降りてきて、その行く手を阻みます。

「ソニックさん!一緒に冒険につれていってくだサイ♪」

クリームは大きな耳を羽ばたかせて空を飛べるのです。足の速さではソニックにかないませんが、上手にショートカットをして追いついてきたのでした。にっこりと笑って、なだめにかかるソニック。

「だからダメだって言ってるだろう? 今日行くのはちょーっとアブナい場所なんだ、その......」

たくさんの言い回しの中から言葉を選び、やさしいウインクでゴメンナサイをしながらソニックは続けます。

「......コドモには」

これを聞いたクリームは、ふくれっ面でくいさがります。

「もうっ。ソニックさん! コドモあつかいしないでくだサイ! ぷうっ!」
「そうじゃない。そうじゃないんだ、クリーム。ただちょっとその......」

<ズズウゥゥゥン......!!>

ソニックが言葉を続けようとしたその瞬間、遠くから恐ろしい地鳴りの音が地響きを伴って聴こえてきました。ハッと真剣な顔つきになるソニック。どうやら彼には、この音が何なのか見当がついているようです。

「......早く行かないと。じゃあなクリーム!すぐ家に帰るんだぞ!!」
「あっ!ソニックさん、待ってくだサーイ!!」

と、今度こそ本気のフルスピードで飛び出したソニックは、あっという間にクリームの視界から消え、地平線の彼方までいってしまいます......

数秒間、ポカンとした表情でソニックの走り去った方角をじっと見ていたクリームですが、しばらくすると吹っ切れた......いやむしろウキウキした表情でまた歩きだしました。

「うふっ!あの大きい音の方に行けばいいんデスね♪ おいついて、ソニックさんをビックリさせちゃいマス!」
「......チャオチャオー?」

何かを問いかけるチーズ。なぜクリームはそんなにソニックについて行きたがるのでしょう?

察したクリームが、答えます。

「いいデスか、チーズ?
ソニックさんの行くところには、楽しい冒険がいっぱいあるからデス。
冒険はコワい時もあるけど、ソニックさんは強くて、やさしくて、冒険がとっても上手だから、ぜったいに大丈夫なんデス!」
「チャオー!チャオチャオー!」

チーズも大賛成。意気投合した2人はどんどん進んでいきます......と、その時。

<ドドォーーン!>

2人のはるか行く手から空気を震わせ、唐突に大爆音がとどろきました。 間を明けずに黒煙を引いて降り注ぐいく筋もの大きな鉄のカタマリ。

それはガン!ガン!と鍵盤をうがち、えぐり、ボキャボキャと不協和音を拡散させながら橋全体を倒壊させていきます。

「た、た......たいへんデス!」

今のはきっと、ソニックが言っていた「ちょーっとアブナい場所」から飛んできたものに違いありません。最初の衝撃でひっくり返り、激震の中ようやく起き上がったクリームは、周囲の惨状を見渡して足をすくませます。

崩れ行く橋、逃げ惑う動物たち......これも、冒険なのでしょうか?

......一方、ミュージックプラントの最奥にて。

「なんだ、吹かないのか? エッグ・プラネットパークにいた、小っこいヤツは吹いてたぜ?」

トランペット型の工場施設にもたれかかるようにして動きを止めた、小山ほどの大きさの『量産型デスエッグロボ』。あちこちからもうもうと黒煙を上げて完全に停止しています。

その頭上で、トランペットを吹くマネをしながらおどけて見せる、ソニックの姿がありました。

実はソニックは、ここに量産型デスエッグロボが侵攻したという情報を得て、討伐をしに来ていたのです。持ち主のエッグマンが敗走し『野良ロボット』となって無軌道に暴れるだけのロボットでしたが、それでも中々に強敵で危険です。それでクリームがついてこないよう気を配っていたのでした。

そしてロボットは危なげなく撃破完了。周囲への被害を最小限にとどめられたとソニックは上機嫌です。この分なら復旧もすぐに終わり、ここもまた美しい景観と音響を取り戻すことでしょう......

とその時。

ソニックは少し離れた所に見える陸橋から、黒煙がもうもうと立ち昇っているのに気づきました。そう言えば、ロボットの最期の爆発で、破片か何かが飛んでいったような気もします。それがあれほどの距離を飛んで橋に当たったのだとしたら......

「しまった!!」

あそこには観光客の動物たちが大勢いたはず......クリームと別れたのも確かあの辺りです。いつになくシリアスな表情で全力で駆け出すソニック。

カラフルな丘を音速で乗り越え、金管楽器のトンネルをスピンダッシュでくぐり抜け、ほどなく現場に到着したソニックが見たものは......

陸橋の入口で安全に避難を終えてくつろぐ動物たちの一団と、その中で耳を羽ばたかせて飛んで甲斐甲斐しく働く、クリームとチーズの姿でした。

「クリーム!」
「ソニックさん!?」

表情をパッと輝かせ、ソニックのもとに飛んでくるクリームですが、うれしい表情の中に疲労の影が見えます。彼女はずっと逃げ遅れた動物たちや橋に取り残された人たちを救助に行ったり、親とはぐれた子供たちの面倒をみて回っていたのでした。

しばし話をして、クリームが無事で、周囲の被害は見た目ほどではなくケガ人もいないと知り、ほっと胸をなでおろすソニック。ですがクリームはすこし浮かない顔です。

「みんな大丈夫で、とっても良かったデスけど......」

クリームは目線を落とし......少し甘えたような声ですねてみせます。

「わたしもソニックさんと一緒に、悪いロボットさんをやっつけて、冒険をしたかったデス......」

そこまで言うと足元の小石をコツンとけり、背を向けてうつむいたまま黙ってしまいました。そんなクリームにソニックは、優しい笑顔でゆっくりと語りかけます。

「そうじゃない、そうじゃないんだクリーム......」

クリームの頭を優しくなでて顔を上げさせると、ソニック自身は片ひざをつき、二人の目線の高さを合わせて言葉を続けます。

「今日みたいな冒険には『強い』と『やさしい』の両方が大事なんだ。どっちもちゃんとやらないといけない。」
「......?」

「今日はオマエが、オレの『やさしい』をカンペキに手伝ってくれたから、すごく助かったんだぜ?」
「!?」

「ミュージックプラントを襲ったロボットをやっつけて、みんなを助けた......今日の冒険の半分はクリームのものさ!」
「!!」

クリームのココロのモヤモヤを、一陣の風が吹き飛ばしていきました。

コワい時もあるけど、『強い』と『やさしい』が上手なら大丈夫......それはクリームの理想の『冒険』の形ではなかったでしょうか。今日はそれをソニックと二人でなしとげたのです。

クリームの中で、今日のドキドキと頑張りと結果の全てが今『冒険』の一部として輝きを増します。

幸せと誇らしい気持ちが、クリームのココロに満ちていきました。

「わたし、『冒険』してマシタか?」
「Yeah!」

「『やさしい』は上手にできマシタか!?」
「Sure!」

「......もっと『冒険』に連れて行ってくれマスか??」

もちろん!と、サムズUPで請け合おうとしたソニックでしたが、ゆっくり沈み始めた夕日を見て一瞬考えたのち、こう答えます。

「いいけど、もうお家に帰る時間だぜ?ママさんが心配するからまた明日な?」
「ぷうっ! またコドモあつかいしないでくだサイー!」

シマッタという表情で走り去るソニックと、それを追いかけるクリームとチーズ。

ドミソの歩幅とドレミの歩幅の競走がアンコール。ミュージックプラントにあわただしいカプリッチオの演奏が響き渡ります。

みんなのかわいい妹と、遊んでくれるお兄さん?

小さな体に大きな耳と好奇心。悪人にすら敬意をはらう礼儀正しさと人なつっこい性格とでみんなに愛される、まさに「みんなの妹」キャラクター!? それがクリーム・ザ・ラビットです。

その大きな耳で空を飛ぶこともできて、その能力で何度もソニックたちを助けたりもしたんですよ!

そしてもう一つのクリームの特徴は『年齢』で、なんと6歳です! オリンピックシリーズのゲームなどでは進行やサービスのアシスタント役をこなしたりと、へたな大人よりもずっとしっかりしているイメージなので、ついついそれを忘れてしまうんですよね。

その一方で、いつでも一緒の友達チャオ『チーズ』に対しては、どことなくお姉さんのように接している感があって、そこがまたクリームの可愛いところだと思います。

クリーム&チーズの初登場タイトルは、「ソニックアドバンス2」! チーズと一緒にスピーディーなアクションステージを駆け抜け、エッグマンのメカをも撃退する大活躍ぶりでした。チーズの「チャオアタック」がすごく強力でしたよね!

......さてクリームですが、ソニックとの関係性はどういう風に見ることができるでしょう。

2人の出会いは何と救出劇においてでした。 クリームの初登場作『ソニックアドバンス2』で、エッグマンのメカに捕まって誘拐されそうになっていたところを、ソニックが助けたんです。

救出後、ソニックはさっさと先に行ってしまったし、クリームも先を急いでいたので深いやり取りは無かったのですが、小さいのにすごく礼儀正しい女の子としてソニックの印象に残ったようです。

その後は続編の『ソニックアドバンス3』で、ソニックや他のお兄さんお姉さんと一緒に大冒険。 それからはどちらかと言うとエミーやブレイズといった『お姉さん』と一緒に行動することが多くなりますが、それでも出逢えば「ソニックさん、ソニックさん」と何かと頼りにしてますし、慕っていることは間違いないようです。

何と言ってもクリームは、彼女自身が好奇心おうせいで冒険や楽しいことが大好き。そんな彼女と一緒に遊んでくれて、冒険では頼りにもなるソニックを筆頭としたお兄さんお姉さんたちは、クリームにとって本当の兄姉のようなイメージなのかも......

ソニックの方も「しょうがないなあ......」とか言いながら、この小さな妹分をかわいがっているのかもしれませんね。

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キャラクター紹介

→ソニック・ザ・ヘッジホッグ
→クリーム・ザ・ラビット