SONIC MUSIC EXPERIENCE / S.A.M.E. / Tokyo March 15, 2026

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みなさんこんにちは、「ソニック」シリーズサウンドディレクターの瀬上です。

今回は、2026年3月15日(日)に開催されたライブイベント、"SONIC MUSIC EXPERIENCE"における"SONIC ADVENTURE MUSIC EXPERIENCE" (以下、S.A.M.E.)の様子を紹介していきたいと思います。

S.A.M.E.は「ソニック」が25周年を迎えた2016年にスタートしたトリオバンドですが、私のバンド、Crush 40がシリーズのテーマ曲を中心としたヴォーカル曲を演奏していたのに対して、それ以上の曲数もバリエーションもあるインスト曲を演奏するバンドも始めたいと思ったのがきっかけでした。

Crush 40の方は、「スクリーンと楽曲がシンクロするライブ」と、「ビジュアルに頼らずバンドだけで演奏するライブ」の2つのスタイルでのショウを行っていたのですが、S.A.M.E.を立ち上げるにあたっては、【全編に渡ってゲームを追体験頂けるものを作り上げよう】というコンセプトを立てました。インスト曲を作成したそれぞれのゲームタイトルは、全世界で色々なユーザーが多くの時間をかけてプレイしてもらったものなので、彼らの記憶にある体験を、ライブならではの迫力ある演奏と合わせたい、という思いから、「楽曲がスタートするときにステージが始まり、ゴールすると共に楽曲が終わる」映像と組み合わせたショウを行っています。

S.A.M.E.がバンドとしてまとまってきたと感じたタイミングで、多くの楽曲レコーディングを行ったのは2019年にリリースされた『チームソニックレーシング』でのこと。それまでも、私は既存楽曲のアレンジについては、『ソニック3&ナックルズ』の「エンジェルアイランドゾーン」や、『ソニック ジェネレージョンズ』の楽曲など、色々と手掛けていましたが、『チームソニックレーシング』や『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』では、その楽曲制作をバンドとして取り組むことができたことは、とても印象的でした。

そんなS.A.M.E.は、楽曲を作った私、それらの楽曲をずっと弾いてきてくれたベースの種子田健、そして「ソニック」シリーズの楽曲を聴いて育ったドラマーのAkht.というトリオ編成で、決して多くはないものの、日本国内のほか、ワシントンDC郊外でのゲーム音楽フェスでのヘッドライナー、ロンドンでのワンマン公演など、公演を重ねてきました。

昨年、久しぶりにライブを行うにあたって、DJセットも加えた"SONIC MUSIC EXPERIENCE"というイベント形式にしてみましたが、S.A.M.E.の基本スタンスは変わっておらず、【二度とない、その日、その空間ならではのショウ】とすべく、「会場にいる全員が楽しめるライブをすること」、「定番曲もありつつサプライズも提供したい」という考えのもと、その構成を考えています。


今年はバンド結成10周年を迎えることから、"Back To Basic"をテーマに掲げたうえ、「ソニック35周年の演出を盛り込むこと」、「ファンを迎えて一緒に演奏すること」もショウのコンセプトとして取り組みました。

今回の会場は、東京・渋谷駅近くのストリームホール。2019年にS.A.M.E.として演奏したことがある会場でしたが、久しぶりで感慨深かったです。ライブだけでなく、イベント全体を楽しんでもらいたいと思って、グリーティングや体験会などを織り交ぜたのは、ソニック35周年ならではの演出のひとつでしたが、いかがでしたでしょうか。

ここで、当日のセットリストをご紹介しましょう!

  • Azure Blue World & Windy and Ripply (SONIC ADVENTURE - Emerald Coast)
  • This Way Out (SONIC ADVENTURE 2 - Prison Lane)
  • Rumbling HWY (SONIC ADVENTURE 2 - Mission Street)
  • Choose Your Buddy! -Slap Bass ver.- (SONIC ADVENTURE - Character Select)
  • Welcome to Station Square (SONIC ADVENTURE - Station Square)
  • Seaside Hill: Act.2 (SONIC GENERATIONS/SONIC HEROES - Seaside Hill/Ocean Palace)
  • Bridge Island Zone [S.A.M.E. version] (SONIC SUPERSTARS - Bridge Island Zone)
  • That's The Way I Like It (SONIC ADVENTURE 2 - Metal Harbor)
  • Won't Stop, Just Go! (SONIC ADVENTURE 2 - Green Forest)
  • Theme of "Dr. Eggman" (SONIC ADVENTURE)
  • Be Cool, Be Wild and Be Groovy (SONIC ADVENTURE - Ice Cap)
  • Radical Highway (CrossWorlds Remix) [S.A.M.E. version] (SONIC RACING: CrossWorlds - Radical Highway)
  • Sunset Heights: Act1 (SONIC X SHADOW GENERATIONS - Sunset Heights)
  • Keys The Ruin (SONIC ADVENTURE 2 - Pyramid Cave)
  • Bad Taste Aquarium & Red Barrage Area Remix (SONIC ADVENTURE - Hot Shelter)
  • Ocean View (TEAM SONIC RACING - Ocean View)
  • Run Through The Speed Highway (SONIC ADVENTURE - Speed Highway)
  • Market Street (TEAM SONIC RACING - Market Street)
  • Beyond The Speed Of... Remix (SONIC RACING - Green Hill Zone)

"Back To Basic"(=原点回帰)というコンセプトから、久しぶりにセットに加えた『ソニックアドベンチャー』の最初のステージからスタート、Saxの中村友里さんをゲストに迎えた曲では全員のソロ廻しもあり、『ソニックレーシング クロスワールド』で用意したリミックスをベースとしたバンドバージョンなどフレッシュな楽曲も挟みつつ、『チームソニックレーシング』からの曲を複数含めたのは、Akht.が初めてシリーズのゲームタイトルに関わったという意味で、やはり僕らにとって大事な作品という理由もありました。

個人的なハイライトのひとつは、アメリカ人キーボードプレイヤーのピーター・フェルナンデスをゲストに迎えた3曲のうち、ずっと演奏してみたいと思っていた「ホットシェルター」楽曲のリミックス。彼もまた、Akht.同様で「ソニック」楽曲を聴いて育った世代でしたが、縁あって、今回一緒に演奏することができました。

また、ゲーム画面とシンクロして演奏することがコンセプトのS.A.M.E.ですが、その曲調と楽曲名から今回のセットリストの最後に据えた『ソニックランナーズ』楽曲のリミックスでは、ソニック35周年ならではの演出を含めたいと考えて、シリーズから選りすぐりのシーンでスペシャルな映像を用意してもらいました。その楽曲は、EP「ROCK 'N' SONIC THE HEDGEHOG - Sessions!」に収録されていますが、S.A.M.E.らしいバージョンに仕上がっていますので、ぜひ、皆さんのプレイリストにも加えて、聴いてもらえたら嬉しいです。

次回は、6月28日(日)に開催予定の"SONIC - Live! (A Musical Odessey Of Sonic The Hedgehog)"のライブ会場でお会い致しましょう!

See Ya!

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