ソニックチーム南米へ行く(4)
[ソニックチーム南米へ行く(3)]

5日は高山の中にある街、クスコへ向かう。
クスコはかつてインカ帝国の首都であった街で、滅んでからもなお人々はここに住み続けている。 標高3400メートルの盆地の中に人と家がひしめき合っている感じだ。

6日はさらに山間部の高山に潜む城塞都市「マチュピチュ」へ。かつてあの宮崎駿監督もこの地を訪れたという。
雲の中に現れたり消えたりする眼下の石造りの家々。降ったりやんだりの雨。すぐそこにあるのに霞む山々。
確かに眼下に広がる美しい幻の空中都市は、伝説の空中庭園都市・ラピュタを思わせる。

12月7日。最後の目的地である「パチャカマ」へと向かう。高山の薄い空気から解放される。
バスで山を下りていくとみるみる砂漠が広がっていった。まわりには隠すものが何もない。遠くにいてもよくわかる。
パチャカマ神殿は非常に狭い通路がたくさん続いており、まるで迷路のようになっている。 高台にある黄土色の遺跡はすさまじい強風だ。建物の上に上がると遠く西側に大きく太平洋が広がっていた。

こうして6人は心身ともに疲れ果てながら約2週間の取材旅行すべての目的地を回り終えた。
これから再び30時間の帰国までのフライトが残っているだけだった。

今回視察した様々な場所は、「遺跡」という言葉ひとつでまとめられるのだが、それぞれが全く異なる個性と魅力に溢れていた。
そして、行った者しか味わうことのできない歴史の重みや存在感といった貴重な経験、目に焼き付けた美しさを6人は肌で感じることができたのである。

 この旅から早くも20ヶ月が経とうとしている。旅によって、彼らのインスピレーションがどのように刺激されたのか。
それはこれまで謎のままであった。しかしそれももうすぐわかる。
『ソニックアドベンチャー』の中で……。

おわり。


あ〜〜酸素うすい。

そんな時はこの「コカ茶」を飲む、と。

すごい!マチュピチュはほんとにあったんだ!

クスコの車窓から。

おまけ。
 
SONIC TEAM 1998


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