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異世界大喜利 2023年3月【ティカルとカオスは何を......?】

★作例

愛娘に蕎麦屋を継がせたら、翌日にはピザ屋になってた

毎月2人のキャラクターが驚きの装いとシチュエーションで登場! 思わず空想が膨らんでしまうイラストで、一緒に大喜利を楽しみましょう!

今回はピザ屋の看板娘ティカルに、職人技でピザを作るカオスが登場!

2人のありえない程の幸せオーラと、美味しそうなピザの熱気が画面を超えて伝わって来そうですね。

作例はずいぶんとシュールな展開でしたが(父・パチャカマ...!)、皆さんだったらどんなセリフやナレーションをあてますか?

2人のいつもの雰囲気や世界観で整えるのもよし、大胆に演出するのもよし... 自由に楽しんで、Twitterの#異世界大喜利 のタグと共につぶやいてみてください♪

良かったものについてはソニック公式Twitterアカウントからレスにてご紹介をさせていただきます。

みなさんの楽しい大喜利投稿、お待ちしています!

Act3:「満ち足りた楽園」

「いらっしゃいませ!空いているお席にどうぞ」

いつからか、ミスティックルーインの山中で営業しているピザのお店「CHAO's Diner」。

荒々しいハリモグラ「ナックルズ族」の集落と、水場に暮らす不思議な生き物「チャオ」の住処の中間にあるこの人気店を営むのは、ナックルズ族族長の娘「ティカル」と、チャオたちの心優しい守護者......水の生き物「カオス」の2人。

今日もティカルは明るく客を出迎え、カオスは伸びる両腕で器用にピザを作ります。ここの名物は、チャオたちの大好きな赤い実を使ったアツアツの特製ピザ。このピザの味とティカルの明るい接客が評判を呼び、店はいつもチャオとナックルズ族で大賑わいです。

こんな素敵なCHAO's Dinerですが、開店当時には苦労もありました。ティカルは昔を思い出すと、黙々とピザを作るカオスをチラリと見て思わずクスリと苦笑します。


粗暴で横柄なナックルズ族。彼らがチャオたちに危害を及ぼさないかと、カオスは警戒していました。

大勢でやってきて店内を歩き回り、先客のチャオ達はお構いなしで大騒ぎ。怒って飛び出すカオスを、ティカルが間に入ってとりなすことも......

そんなある日......カオスの作った新作ピザが、チャオ達と......そしてナックルズ族にも大好評。このピザが架け橋となり、皆の仲を取り持ったのです。

ナックルズ族はカオスに一目置くようになり、同じ逸品を愛するチャオ達にも愛情をもって接するようになりました。そしてカオスも......彼らの笑顔を見る内に心のわだかまりが消えていったのです。

あの時の嬉しさは今も忘れられません。誠心誠意で接すれば、いつか誰とだって打ち解けられる。確かにそう思えたのでした。


あの感動をもう一度......

以来、2人は新作ピザを日々考え続けてきたのですが、それが昨晩ついに完成!今日はそのお披露目の日です。

7つの赤い実に新鮮なバジル、とろとろのチーズをたたえた特製生地。皆きっと気に入るはず。緊張して焼き上がりを待つ2人でしたが......

<<ガシャーン!>>

突然、客席から皿の割れる音。客達のどよめきとチャオの泣き声も聞こえてきます。

「ど、どうしたの!?まさか......!」

慌てて飛び出すティカル。こんなこと長らくなかったのに......!

そして駆けつけた彼女が目にした光景は、皿を落として割ってしまい泣くチャオと、そして......割れた皿を片付けながら、チャオを優しくあやすナックルズ族たちの姿でした。

ほっと胸を撫で下ろすティカル。

そうでした。この店ではもう争いなどは起きはしないのです。なぜなら今や皆打ち解けて、美味しいピザを、一緒に優しい気持ちで楽しみたいと思っているから......

「!?」

そこへたちまち流れ込む、香ばしい香り。誰の注文?誰のものでもありません......皆のものです!カオスが「新作ピザ」をのっそりと抱えてやって来て、皆にふるまいます。

待ってました!と言わんばかりにナックルズ族も、泣いていたチャオも、笑顔でかぶりつくのでした。

「あーもう!五臓六腑にしみわたる!」

「チャオチャオー!」

全員が大喜び。大成功!と振り向くティカル。ゆっくりとうなずき返すカオス。

これまでも、いつまでも。2人のこの店はずっと大丈夫。ティカル達がその想いを胸に厨房に戻っていくと......

それを溶かし込むかの様に、白い霧が辺りを包んでいきました......


店の団らんも談笑もいつしか遠ざかり、やがて霧が薄まると......そこにはただ、眠っているかの様にゆっくりと明滅するマスターエメラルドと、その祭壇の廃墟があるのみ。

そして行き場を無くした残り香までもが消え去ると、重い静寂がこの楽園跡を満たしていったのでした。

「すべてが消え去り......」

空に浮かんでいるはずのエンジェルアイランドが地上に降りてきていて、祭壇の周囲には不思議な情景を見せる、謎の白い霧が......

過去の事実とはかけ離れた幸福の中で働くティカルとカオス。良き友としてのナックルズ族とチャオ。今見た儚い楽園は現実だったのか、あるいは夢だったのか。

店の雰囲気から、ティカル達がかつて暮らしていた時代のビジョンでは無さそうだが......謎は霧と共に深まるばかり。

知れば知るほど、この世界の新たな謎が増えていく。