ソレアナ通信
『SONIC THE HEDGEHOG』ディレクターによるコラム

SONIC THE HEDGEHOG

第4回 シャドウ・ザ・ヘッジホッグ

シャドウのストーリー

今回は、シャドウについてお話ししたいと思います。

シャドウは今回、エージェントとして大統領の命令を受けて、ルージュを助ける為にDR.エッグマンの基地に潜入します。その後、メフィレスというシャドウと瓜二つの敵と出会うことから彼の物語は展開されていきます。

シャドウと瓜二つの敵メフィレスですが、シャドウの影をのっとる事で同じ姿になっています。メフィレスは今回の3つの物語の深い部分に関わるキャラクターですので注目してください。


メフィレスはシャドウに瓜二つ

『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』との違い

こんな感じでドドドっと敵をやっつけます

ところで、シャドウのアクションですが、ちょうど昨年の今頃発売された『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』とは少し違います。今回は、銃を使いません。さらにソニックともちょっと違うゲーム性を出すために、今回のシャドウは体術による戦闘能力を大きくアップさせています。

通常でもホーミングアタックの後、ボタンを連打する事で敵に連続して攻撃を加えられるのですが、敵を倒すと出てくるカオスドライブを集める事で、カオスブーストというブースト状態に変身する事が出来ます。皆さんは、『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』のデモムービーをご存知ですか?瞬時にワープしつつ、敵にすばやく攻撃するかっこいいシャドウ。このワープしながら敵をすばやく攻撃するシャドウが、カオスブースト状態で操作可能になります。これがまた爽快なのです。次々に敵をやっつけて、自分がすごくかっこいいプレイをしているように感じることができます。

ソニックは、走ることで爽快。シャドウは敵をすばやく倒すことで爽快。2人のキャラクターをそういった形で差別化しています。

たくさんのビークル

バギーで坂を疾走します

それと、シャドウはバギー、グライダー、ホバービークル、バイクと様々なビークル(乗り物)に乗る事が可能です。グライダーは、強制的に移動するのに使用しますが、その他の乗り物は、強制で使わずとも好きなときに乗り降り可能になっています。この乗り物の多くも、実は物理エンジンで動いています。ソニックが走るような地形を、物理エンジンが作用する乗り物で走行すると、なかなかダイナミックな動きをするので楽しいですよ。

こんな感じで今回のシャドウ自身のアクションやその操作感は、前作の『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』とは又一味違う楽しさを感じてもらえるようになったと思います。シャドウファンの方は楽しみに待っていてくださいね。

次回は、今回新しく生まれたキャラクター、シルバーについてお話ししたいと思います。

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中村俊

1997年セガ入社
『ソニックR』、『ソニックアドベンチャー』に参加後、『サンバDEアミーゴ』『ジャイアントエッグ』などのディレクターを務める。