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『マリオ&ソニック AT リオオリンピック™』(Wii U版)発売記念!サウンドインタビュー ACT 4

“底抜けの明るさ”

大谷 床井さんからのオーダーはどんな感じ?

絹川 シリーズずっと言われてきたことですけど、「歌えるものが欲しい」ってことですね。メロディを重視しようっていうことは、ずっと重要だなと......

床井 結構そのやり取りは頻繁にやってまして、実は今入っているビーチバレーは2曲目なんです。

絹川 そうですね。

床井 1曲目は僕から作り直しを依頼して。

絹川  そうですね、自分でも今振り返るとそうなんですけど、要求を満たせていなかったと思います。

床井 最初に求めるモノはやっぱり“底抜けの明るさ”っていうか......ビーチバレーって国際大会で初めて開催されたところがリオのイパネマビーチなんですが、今回のオリンピックでリオに帰って来た事もあって、正にリオを体現するような曲にしなくちゃいけないかな、って思う所もあったので、“底抜けの明るさ”を出してもらわないといけない。それで考えるともう一歩足りない感じだったのでそこは突き抜けてもらうためにこだわりました。でもその後からは速かったです。

絹川 やっぱり“底抜けの明るさ”っていうキーワードでパッと開けたみたいな部分があって......

大谷 イメージが膨らみやすいキーワードってあるよね。

絹川 熱く盛り上がれる曲っていうところで、まとまって行ったというか......ここでちょっとこだわりをしゃべっていいですか?

大谷 是非しゃべってください!

中川 ここはそういう会でしょ?!(笑)。

絹川 僕はトランペットを重要だと思ったのでそれを主役に置いたのですけど、敢えて、基本的な音域より高めにしてあるんです。

床井 確かにそう言われると高いね。

絹川 で、僕はブラジルっぽさって考えた時に、そんなに上品に吹かなくていいと思ったんですね。勢いとか熱さを出すためには敢えてちょっと高めの音域にしてという......

中川 作戦だったんですね、あれは。

絹川 実際、収録の現場で奏者の方がオクターブ低くして吹いていたんですよ。「これは高すぎるよ」って言われて、やっぱりそうだろうなぁって思いつつ、でも最終的には1オクターブ高く吹いてもらおうと思っていました。そしたら奏者の方が「試しにやってみる」ということで吹いていただいたら、そういう熱さが出たので全般的にオクターブ上げて吹いていただきまして、最終的に意図通りになったというところがあります。

床井 それによってまとまりが出たというか、曲の躍動感が出ましたね。

大谷 突き抜けた音域で、“底抜けの明るさ”を表現出来たわけですね。絹川くんありがとうございました。

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