『ソニックライダーズ シューティングスターストーリー』メイキング・オブ・ソニックライダーズ

ソニックライダーズ シューティングスターストーリー

第2回 開発当時を振り返る2【メカニック編】

このコーナーでは皆さんに『ソニックライダーズ』をさらに楽しんでもらうために、ゲームプレイだけでは知り得なかった設定やコンセプトアートなどをご紹介!
開発当時の裏話や制作秘話を交えて、盛りだくさんの情報を公開していきます!

第2回目はメカニックの中でもソニックライダーズでは欠かせないエクストリームギアのデザインを担当した方にお話を聞いてみました。

今作のメカ(エクストリームギア)について紹介してください

前作のようなサーフボード系のデザインはNGというのを最初に聞かされましたので「じゃあソニックたちを何に乗せるの?」
というところからスタートしないといけませんでした。
ゲームのテーマである「重力」感にうまくはまるような、これまでに存在しない架空のメカをデザインしないといけませんから序盤は結構大変でした。
アートディレクターの森屋さんと、デザインラフを元に話し合いを重ねて、「レンズ状のノズル内に推進装置のコアがあってそれが発光して…」とか
「ボディは流れるような曲面主体のデザインで…」、「じゃあソニックたちが足を乗せるステッパーを設けて統一感を出して…」
などなど、徐々に方向性が定まっていき今回のギアが出来ていったわけです。

ラフデザイン案

  • ギアの初期デザイン。まだ前作の面影が残っているようでここから練り上げて形にしていった様子が分かる。
  • 重力を意識した重量感ある本来のデザインに近づいてきている。推進力のコアのパーツも決まりつつあるがここではまだ、ステッパーらしきものは付いていない。
  • ボードの形状、変形パターンなど新しいアイデアを考案。V字で正面を向いて乗るちょっと変わったものもある。
  • エアライドで一番良い乗り方がないか考えるネタになったもの。ここに来るまでに、時間をかけて話し合いをしてきた結果4つに絞られる。
  • この2つのヨット型ギアはボツになってしまったもの・・・。他にも数々のイメージ画がボツになっていますが、それだけより良い物をと厳選されているという裏返しでもあります。。

こだわった点は?

乗り物全般です。中でもスポーツカーなどは特にですが、外見が性能と同じくらい重要なものだと思うわけです。
もちろん前や横からもかっこ良く見えないといけないわけですが、レースゲームはプレイ時間の大半が後ろからのアングルを見続けることになります。
そのため、後ろからパッと見てギアの違いが分かるように、結構リアのデザインやモデリングには気を使いました。
あの発光するレンズ部もすべて半透明のポリゴンで用意して、コア部分などの内部構造までモデリングしてあります。 プレイ中は小さくなってほとんど見えないかもしれませんが機会があれば確認してみてください。

車デザイン案

  • メガロステーションを走る未来型エアカーで、デザイン案の一部。ギアと同じ様に流曲線を主体としたシルエットで構成されている。
  • これはCGムーピー内でソニックたちが乗っているエアカー。ムービー中のモデルはデザイン画に忠実に再現されているが少しカラーが変更されているようだ。

さまざまな形状のデザイン案

  • いろんな角度から描かれたイメージデザイン画。特に後ろから見たときの違いを意識しているという。
  • ゲーム中には出てこないデザインも多々あるようだ。ホイールタイプギアのデザインも多くのデザイン画から生まれている。
  • 全てのギアのデザインはこういった形でデザイン画が描かれている。これを元にモデリングが行われる。

楽しかったことや苦しかったことなど。

ゲームを作っていて毎回思うことですが、モデルを作成し、それがゲーム画面で動き出す瞬間はかなりワクワクします。
エフェクトや音楽などが加わって行き、徐々に完成していく様を見ていくのはそれまでの苦労が報われる感じですね。
今回のギアは曲面主体のデザインが多いため、とにかくモデリングが大変で、スタッフ全員ポリゴン数との戦いでした。
「こんな丸いデザインにしてしまってゴメンなさい」と、ちょっと後ろめたい思いで一緒にモデリングしていました。苦労というか気苦労というか…。

ラフデザイン→デザイン決定→モデリングまでの流れ

  • ラフデザインの段階。この段階ですでに後部のイメージの面影があります。(右)




  • カラーも着いてほぼ最終形の状態。しかし先端が尖っていて若干違うバージョンのもののようだ。




  • 曲面を出すためにポリゴンが多く使われています。特に後ろに行くに従って精密なモデリングが施されています。

一番好きなデザイン(ギア)は?

どのギアも思い入れのある物ばかりなので難しいですが、ジェットの「タイプ-J」なんかは曲線的で結構特徴的にデザインできたと思います。
リアのデザインも鳥が羽を広げているようなイメージで、他のギアとはまた違った趣にしてあります。

ジェット専用ボード 「タイプ-J」

  • いくつものアイデアを出して、一番ジェットに合ったギアの形を模索していく段階。
  • ディティールやカラーリングも終え、ほぼ決定した状態。ここから最終的な仕上げに入ります。やはりジェットは緑がよく似合うようだ。
  • こちらはジェットのデザインと同じ系統のウェーブとストームのギアデザイン(初稿)この時はまだ模様が入っていないシンプルなもの。

印象に残った開発中のエピソード

ある日突然ギアが半透明に表示されたり、ホイールギアのホイールが反対に回ってたり…、開発はハプニングの連続でした。
毎日疲労やバグと戦いながらたくさんのスタッフがその思いのたけを込めて制作していました。今となってはいい思い出です。

ファンの皆さんに一言!

ギアは全部で60種類ありますが、ほとんど使い回しなどなく性能、デザイン共にそれぞれに特徴があります。
やりこみの一環でもいいので、色々集めて乗ってみてください。
購入リング数(お金)が高いものも多いですが、結構面白い特徴を持ったものが揃っていますので是非!!

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