このコーナーでは皆さんに『ソニックライダーズ』をさらに楽しんでもらうために、ゲームプレイだけでは知り得なかった設定やコンセプトアートなどをご紹介!
開発当時の裏話や制作秘話を交えて、盛りだくさんの情報を公開していきます!
第3回目はゲーム中のストーリーを映像化したCGムービーを担当した方にお話を聞いてみました。
プリレンダームービーのディレクションを担当しました。
メガドライブの頃からソニックのファンだったのでムービーを最初から担当できるという事はとても嬉しい事でした。
絵コンテ
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イメージボード
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アニマティクス
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製品版
ゲームのストーリーをいかに面白く、楽しく、映像で伝えるかが、こだわった点です。
オープニングは駆け足気味で早いテンポですが、レースゲームをやる前に、あんまり長いムービーは見たくないだろうと考えて、長くならないように心がけました。
エンディングも、見終わった後、レースゲームらしい爽快感が残るように、工夫しました。
オープニング
エンディング
ゲーム開発初期から関われた事、各スタッフが協力して、だんだんと映像が出来上がっていくのは楽しいところです。
毎週のようにムービー制作のアニマロイドさんにミーティングに行きました。
信頼できる人に現場を任せられたので、とても楽しく仕事が出来ました。
苦しかったのは、ムービーを作る上で、ゲームが出来上がらないと見えない部分がどうしてもある事です。
あと、エンディングはソニックがエアカーを運転している設定を考えて、絵コンテを描いていたのですが、
「ソニックは車を運転しません!むしろ車に乗せたくないぐらいです。車に乗るぐらいなら走ったほうがいいというキャラなんです!」
・・・と聞いて、まぁ、ソニックは長い時間をかけて育てられてきたキャラなので、そういう、細かい設定があるわけですが、
その時、絵コンテを描き直すまでが辛かったですね(笑)。
ムービー制作に必要な素材
エンディングの運転シーン
いろいろな事が詰め込んでありますので、全て、と言いたいです。
特に終盤のエフェクト満載のムービーは見ごたえあると思います。
ロボットのシーンのいくつかは、ウィルスミス主演の「アイロボット」という映画のオマージュになっています。
エフェクト満載のシーン
ロボットのシーン
最初にムービーのルックや雰囲気を固めるために、イラストレーターの獅子猿さんに3枚イメージイラストを描いていただいたのですが、それが良い出来で、リテイクの必要が無いぐらい世界観をとらえていて、とても嬉しかったです。終盤のエフェクト満載のムービーはかなり難しいだろうなと最初から心配していたのですが、私が思っていた以上のクオリティーで上がり、とても満足しています。
イメージイラスト(獅子猿さん)
今回のCGムービーは前作以上に制作に力が入っており、とてもクオリティの高いCGムービーに仕上がっています。
またゲーム中とは違ったソニック達の表情や活躍が見られますので、是非オープニングムービーだけでなく、エンディングムービーまでご堪能下さい。