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SEGA-SAMMY GROUP

クリエーターズ インタビュー

009:大谷 智哉

1つ1つの「音」そのものの説得力にもっとこだわっていきたい

劇団での舞台音楽、音響効果のお仕事が、大谷さんの可能性をさらに広げていったのですね。
のちにゲーム音楽を手掛けていく上でも、とても勉強になった経験でしたね。
その後、どういったきっかけでセガに入られたのでしょうか?
セガに入って、どのようなことがやりたいと思っていましたか?

その後、最終的には10本の公演で音楽や音響効果を担当し、劇団の観客動員も数百名から数千名へと増え続けている時期でした。ちょうどその頃、これまでの経験は映画やTVやゲームなどの他の分野でも生かせるんじゃないか?という考えが芽生え始めていました。

大学4年の時ですが、就職活動はしていませんでした。フリーで音楽活動していこうか考えてもいたのですが、卒業間際にゲームサウンドクリエイターという職種があることを知り、その時抱えていた公演の制作の傍ら、課題のデモテープを制作しセガに応募してみました。
なので入社したのは大学卒業後、1年が経過してから新卒採用枠で入りました。

ゲームのサウンドクリエイターという職業は、音楽の学校を卒業したり、それなりの勉強をしてきた人じゃないとなれないものかと思っていたので、自分のように独学で進んできた人間が、まさか採用されるとは思ってもいませんでした。

ただ、自分にはサウンドデザインする上での色々なアイデア、発想などで貢献できるという根拠のない自信だけはありました。あとゲームミュージックにもいい曲があるのは知っていましたが、1つ1つの「音」「音色」そのものの説得力にもっとこだわっていきたい、みたいな事を面接でアピールした記憶があります。

劇団の観客動員数が増え続けていたところでの就職。劇団の人たちからは反対されませんでしたか?

劇団の方でも、演出家が他劇団への脚本提供をしたり、役者が他の舞台へ客演したりなどと活動の幅も広がり始めていた時期だったと思います。僕も入社後にどれくらい忙しくなるのかわかりませんでしたが、今後もなんらかの形で関わりたいし、お願いしたい、みたいな話をお互いしていました。

分社(WAVE MASTER)時代には、主業務に支障をきたさない範囲できちんと事前に報告をすれば、多少の外部の仕事を認めてもらっていましたので、自分のスケジュール次第で、その後も何本かの公演の音楽制作の受けることが出来ました。

仕事以外の趣味も聞いていいですか?

音楽に関することはライフワークなので、レコードやCDの消費量はかなり多いと思いますが、それらは趣味でもあり、仕事のための資料やネタでもあり、芸の肥やし?でもあります。

映画なども大好きなんですが、あえて趣味と語るなら料理ですね。料理といっても日々の食卓のための料理ではなく、作りたい時に作りたいものを作る料理です。この料理を深く掘り下げようと思って決めたメニュー1点を追求しています。

で、ここ何年かで追い続けているのは麻婆豆腐ですね。もちろんイチから食材と調味料と使って作るわけですが、味が好きというのももちろんですが、麻婆豆腐の成り立ちが好きという部分が大きいかもしれません。

外からの印象としては「豆腐」&「辛い」くらいで、食材も肉、豆腐、ネギくらいといたってシンプルなんですが、様々な調味料を使用するため、複雑な奥深い味を出します。アピールポイントはシンプルで明確、大衆向けでもあり間口は広いけど、様々な要素が複雑に絡み合って奥は深い、理想的なエンターテインメントの構造がそこにあるなと、

無理矢理結びつけましたが、、

あとはその調理行程も、一つの中華鍋で出来たりするところもポイント高いですが、シンプルな分、豆腐を水切りし味が入りやすくしたり、湯通しして崩れにくくしたり、水溶き片栗粉でとろみをつける際も、温度差があったほうがつきやすいので、氷をいれておいたりそういったちょっとした下ごしらえを増やすだけで、クオリティーがアップしていくのも楽しいですね。

麻婆豆腐以外では、餃子なんですが、さすがに長くなりそうなのでやめておきます。

では餃子の話しはまた次回があった時ということで(笑)。
今までのお仕事の中で、一番印象に残っているものは何ですか?

どんな仕事も印象に残っているものばかりで難しいですが、そうですね、しいていうなら例外的に印象に残っているニンテンドーDS『きみのためなら死ねる』『赤ちゃんはどこからくるの?』のラブラビッツの一員として、顔を黒く塗って新宿や幕張やライブハウスやらに出演したことですね。

なんせ、楽器を持つわけでもなく、レコードを使ってDJをするわけでもなく、手ぶらでしかも、にぎやかし的なポジションでステージにあがったのは初めての経験でしたから。あとは、黒塗りメイクを落とす姿の物悲しさといったら一生忘れられませんね(笑)。

ソニックシリーズの中で、一番好きなキャラクターは誰ですか?
その理由も教えて下さい。

今作から登場したシルバーかな。個人的には葛藤しているキャラクターに弱いですね。

日本語版の声もカッコよくてよいと思います。シルバーのテーマ曲”DREAMS OF AN ABSOLUTION”もなかなかいい仕上がりだと思いますので、是非聴いてみてもらいたいですね。

大谷さんにとってソニックとは?

いつまでも突き抜けた存在であって欲しいですね。今後もソニックのサウンドを通じて、いろいろなことを発信出来ればいいなと思っています。

最後に、「ソニック チャンネル」をご覧になっているみなさんに
一言お願いできますでしょうか?

1月10日に『SONIC THE HEDGEHOG』のサウンドトラックが2タイトル発売になります。

3枚組のオリジナルサウンドトラックは、全93曲、197分シリーズ史上最大のボリュームになりました。

ヴォーカルアルバムには、ZebraheadやCrush40がアレンジしたメインテーマ”HIS WORLD”も収録されています。

どちらもゲーム未収録、オリジナルバージョンとは違ったアレンジを楽しめる仕上がりなっているので是非聴いて欲しいです。

これからもソニックをよろしくお願いします!

ソニック・ザ・ヘッジホッグ オリジナルサウンドトラック
3枚組、全93曲、197分、シリーズ史上、最大ボリュームのオリジナルサウンドトラック!
東京、ロンドン、ロサンゼルス、各地でレコーディングされた
ヴォーカル曲まで余すところなく完全収録!
セガダイレクト専売にて好評発売中!

ソニック・ザ・ヘッジホッグ ヴォーカル・トラックス『セヴラル・ウィルズ』
“Zebrahead”のシンガーを迎えたメインテーマ『HIS WORLD』他収録
オリジナル4曲のヴォーカルトラックに加え、本作のためにレコーディングされた
3曲の未発表バージョンを含むファン垂涎のヴォーカルアルバム!



おたのしみ