SEGA

SEGA-SAMMY GROUP

クリエーターズ インタビュー

020:中川 輝彦

「クリエイターズ インタビュー」 第20回目は、
『ソニック ラッシュ アドベンチャー』でサウンドディレクターを担当した中川 輝彦(なかがわ てるひこ)を紹介!

プロフィール:
中川 輝彦(なかがわ てるひこ) セガ/NEソフト研究開発部/サウンドセクション2
1994年セガ入社
『ソニックアドバンス2』(GBA)『ソニックピンボール パーティー』(GBA)
『Greatest Nine‘97』(SS)『プロ野球チームをつくろう!』(DC) サウンドクリエイター
『プロ野球チームであそぼうネット!』(DC)『ハンドレッドソード』(DC)サウンドディレクター
『鉄腕アトム』(PS2)サウンドプロデューサー
『ドラゴントレジャー』(AM機)サウンドクリエイター
『ソニック ラッシュ』『ソニック ラッシュ アドベンチャー』(ニンテンドーDS)サウンドディレクター
『マリオ&ソニック AT 北京オリンピック』(Wii)サウンドプロデューサー
…等々、関わったタイトルは、100タイトル以上

各自の持ち味が想像以上にうまくブレンドされて、絶妙の連携具合だった

今回は、2007年10月18日に発売しました『ソニック ラッシュ アドベンチャー』サウンドディレクターの中川さんにお話しを伺いたいと思います。
まず、中川さんのお仕事内容についてご説明いただけますでしょうか?

ディレクターの部分では、データのとりまとめと調整、新キャラクターの声優さんやボーカリストの募集から契約まで、今回は楽曲制作以外なら何でもやります!というスタイルでやらせていただきました。

クリエイターの部分では、全ての効果音を作成しました。今回は前作の5割増くらいに増えたので、大変でした…。いや、作ること自体は楽しいんですけどね!
締め切りもあって(笑)。

前作『ソニック ラッシュ』と、意識的に変えようと思ったこと、また、継承しようと思ったところはどんなところですか?

お題が“海洋アドベンチャー”ということでステージ以外の部分がグッと拡がったので、ゲームを通してのサウンドの一体感といいますか、有機的にうまく絡み合ってくれれば、というイメージをずっと持っていました。

ただ、ステージ曲は前回大変ご好評いただきましたので、特にノリは出来る限りキープしたいなと。

その点、みんなで力を合わせてがんばりました。

サウンドディレクションする上で、中川さんが特に気をつけていらっしゃることは何でしょうか?

ディレクターがメインクリエイターを兼ねることが多い中、僕の場合、いろんなプロジェクトに顔を突っ込んだりしてるので(笑)、ラッシュのように誰かにお願いすることが多いんですね。

そういった時に、その人の持ち味を十分に出してもらえるように気をつけています。僕自身もそうなんですが、作るときにあまり細かく言われるとやりにくいですよね。

だから、大ざっぱな雰囲気だけ伝えて、あとは方向と違うものが出てきたときだけ修正をお願いします。

で、そうやって出来た楽曲のピースをジグソーパズルのように埋めていって、最後はきれいにハマるよう、パートナーに“気”を送ってます(笑)。

スタッフ間の連携はいかがでしたか?

PS3の『SONIC THE HEDGEHOG』でサウンドプロデューサーをやった大谷くん、ゲームキューブの『ジャイアントエッグ』でサウンドディレクターをやった南波さんを始め、僕を含め総勢4人でやらせていただきました。

今回も強力な布陣が集まったのでやりやすかったです! 各自の持ち味が僕の想像以上にうまくブレンドされて、絶妙の連携具合だったと思います。

今回工夫した点として、 “村”の曲がゲームの進行に合わせて変化していったり、水中での曲の切り替えが改良された点がありますが、アイデアは常にみんなで出し合って進めていきました。


おたのしみ