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SEGA-SAMMY GROUP

クリエーターズ インタビュー

003:榊原 武

「クリエイターズ インタビュー」 第3回目は、
SEGA STUDIO USA在勤、『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』では
プログラムマネージャー兼メインプログラムを担当した榊原 武を紹介!

プロフィール:
榊原 武(さかきばら たけし)
SEGA STUDIO USA/プログラマーセクションマネージャー
参加作品『ソニックアドベンチャー』シリーズ
『エヴァンゲリオン』シリーズ
『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』では、プログラムマネージャー兼メインプログラムを担当

みんなが夢中になって遊べるゲームを作ることが出来たら

まず、セガに入ったきっかけ、動機などを教えていただけますでしょうか?

榊原 武学生時代からよくゲームセンターに行っていたのですが、
人気のあるゲームだと、1プレイ100円でもお客さんが
どんどんお金をつぎ込んでいくのを目の当たりにして、
軽い衝撃を受けていました。

自分も、
みんなが夢中になって遊べるゲームを作ることが出来たら、と思い、
一番COOLなゲーム会社だと感じていた「セガ」を志望しました。

学生時代は、どのようなことに力を入れていましたか?

英会話クラブに入っていました。
でも、別に英会話が目的というより、
女子大の英会話クラブとの接点が目的だったんですけどね。(笑)

当時は、アメリカで仕事するなんてまったく思ってなく、
そんなヨコシマな気持ちで入っていた英会話クラブでの
レッスンが身につくわけも無く、今の生活にまったく生かされてないのが残念です。

『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』では、
プログラムマネージャー兼メインプログラムという大役をこなされました。
ご苦労などがありましたらお聞かせいただけますか?

シャドウ・ザ・ヘッジホッグ長くソニックシリーズのタイトルにプログラマーとして参加してきましたが、
今回メインを任されるというのは初めてのことだったんですよ。
最初、プログラムマネージャー兼メインプログラムを
任せるという話しをいただいたときには、
何の不安もなく自然に受けとめました。
「あ、はい。わかりました。」という感じで。

しかし、実際に仕事を始めてみると、この立場の大変なこと大変なこと。(苦笑)
自分の作業だけでなく、全体の管理も同時にしていかないといけないわけで。
自分一人の作業だけに没頭出来ていたころのことが
とてつもなく懐かしく思えました。
あのころはまだ若かったなぁと…。(笑)

ほんとに、なんて大変なことを引き受けてしまったんだろうっていう、
責任感が後からガガーンとのしかかってきました。

今回の『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』では、自分自身も大きく鍛えられ、
いい経験をさせてもらいました。

そんなにもご苦労されて、実際に『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』が
完成したときには、どのような気持ちでしたか?

真っ白になりました。(笑)

最後の2~3ヶ月は、仕事以外のことは頭になく、無我夢中でしたので。

アメリカでは、11月のサンクスギビングデーと12月のクリスマスに
多くの子供たちがプレゼントを買ってもらう機会があるので、
何としてもその時期に発売日を間に合わせたいと必死でした。
もう、本当に、死に物狂いでしたから。

そして、燃え尽きてしまいました…。


おたのしみ