「クリエイターズ インタビュー」 第24回目は、
『ソニックライダーズ シューティングスターストーリー』でムービーディレクターを担当した日下部 実(くさかべ みのる)を紹介!
プロフィール:
日下部 実(くさかべ みのる)
セガ/VE研究開発部
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』(インサートムービー3本のディレクター)
『ソニックライダーズ シューティングスターストーリー』ムービーディレクター など
今回は、2008年1月17日に発売しました『ソニックライダーズ シューティングスターストーリー』ムービーディレクターの日下部さんにお話しを伺いたいと思います。
まず、日下部さんのお仕事内容についてご説明いただけますでしょうか?
ムービーディレクターという仕事は、簡単に言うとムービーの監督ですね。ぼくは、プリレンダームービーのディレクターです。
プリレンダームービーというのは、要するに、ムービーでもちょっと質の高いムービーの事です。具体的には、オープニングと、最後のステージの直前のムービーと、エンディングです。
ゲーム側の担当者と、どういう映像にするか話して、絵コンテやイメージボードを作って、実際にどうするのかという設計図を作って、出来上がってくるモデルや映像をチェックしていきます。
今回の新作『ソニックライダーズ シューティングスターストーリー』のムービー制作で、日下部さん的にこだわったのはどんなところでしょうか?
ゲームのストーリーの要所を、いかに面白く伝えるか?という事です。
レースゲームなので、できるだけアクションシーンを多く入れるようにしました。
個人的に、ゲームを遊んでいて思うんですが、あんまり長いムービーって見たくないですよね(笑)。
オープニングなら、2~3分ぐらいがちょうどいいと思います。だから、今回はなるべくコンパクトにまとめるように心がけました。
それと、プリレンダームービーは、結構宣伝に使われることが多いんですよ。なので、その事をとても意識しました。
CMなどに使える見栄えのいい、かっこいいカットをいかに作るか?という事を意識しましたね。それらはゲームの売れ行きにも大きく関わってきますので。
また、制作の現場では多くの人が関わり、苦労して作る事になりますので、完成したものがなるべく多くの人の目に触れるようになれば、と思いながら作っていきました。
ムービーディレクターとして、今作のアピールポイントなどありましたらお聞かせ下さい!
担当がプリレンダームービーなので、やはりムービーですね(笑)。
是非エンディングまで遊んで、ソニックとジェットがどうなったか見届けてほしいです!
今回のプロジェクトを進める上で、何が一番大変でしたか?どんなところで苦労されましたでしょうか?
ゲームのステージを作り始めるかどうか、という開発初期の段階から今回のプロジェクトには参加していました。
これは、通常プロジェクトに参加するよりかなり早いタイミングでして、ステージがどういうデザインになるか、どういうコースになるのか等、その時はまだあまり決まっていませんでした。
早く参加できた事でこちらからの意見が多く取り入れられるなど良かった事もありますが、決まってないと作れない部分もありますので、その点では困ったこともありましたね。