「クリエイターズ インタビュー」 記念すべき第1回目は、
『ソニック』シリーズ等のキャラクターデザイン、イラストでおなじみの上川 祐司を紹介!
プロフィール:
上川 祐司(うえかわ ゆうじ)
セガ/第一GE研究開発部/アートワークセクション
『リスター・ザ・シューティングスター』(MD)、『サンバ DE アミーゴ』(AC)
『ソニック』シリーズ等、主にキャラクターデザイン、イラスト、監修を担当。
それでは、第1回 クリエイターズインタビュー、上川 祐司さん。
どうぞよろしくお願いいたします。
こんにちはー。よろしくお願いします。
まず、セガに入ったきっかけ、動機などを教えていただけますでしょうか?
はい。
いや、コレ言うとあんまり模範的回答にならないんですけど、
私は学生時代から殆どゲームはやらない人でして…。
この業界に興味を持ったのは
もう少し大きなエンターテインメント
という意味合いからなんです。
大きなエンターテインメント…。
もう少し具体的にお話ししていただいてもいいですか?
具体的に言うと、大人も子供も見た人が楽しいと感じられるモノ作りをしたいなー、と。
例えば子供向けのキャラクターを使ったイラストやぬいぐるみ、
オモチャとかって目にするだけで楽しませてくれますよね?
特にそんなキャラクターや世界観などの絵を描いていきたい!というのが小さい頃からの夢でした。
夢を叶えるため、選んだ舞台がセガだったわけですね。
上川さんから見て、セガとはどのような印象の会社だったのでしょうか?
「セガを選んだのは技術、サービス、コンテンツどれにおいても、
とにかく新しいモノを創るところだというイメージが強かったですね。
決定打になったのは就職活動で参加したセガの説明会の時に
「セガではマスコットキャラクターは作らないんですか?」という質問に対して
「今、そのキャラクターを使ったアクションゲームを作っていて、これからどんどん展開していきます。」
との回答があったんです。
それで「おっ?!」っと(笑)。
当時は家庭用ハードも普及し始めて物凄い勢いでゲームが一般化し始めた頃でした。
なのできっとこのメディアからキャラクターのニーズは大きく広がって行くと思ったんです。
そして、ソニックとの出会いがあったわけですね。
やっぱりソニックの人気ぶりは憧れでしたねー。
今でこそ日本のコミックやアニメが海外でも支持されてその認知は広まっていますが、
当時は日本発のオリジナルのものが海外であれだけ支持されるというのはまだまだ考えにくかったですし。
しかも企画段階で海外マーケットを意識されていた事には驚かされました。
あのブレイクは結果論じゃなかったんです。
当然日本国内では全国何処の施設でも見かけるし、関連グッズなんかも発売されてて。
ゲームからの展開という部分でもボンヤリと自分がやりたいと思っていた事は全て実現されてましたから。
だから生意気にもちょっと羨ましく悔しい思いをしてました(笑)。
その頃はまさか今の様にそのソニックに関わるとは思って無かったですからね。