色々なこだわりと信念の中、『ひみリン』の制作は進められて行ったんですね。プロジェクトを進める上で、何が一番大変でしたか?
三浦:
一番大変な点?全部大変でしたけど(あっさり)。
今回はみんな仕事が出来る人だったけど、サブリーダー的な人がいなかったんです。僕が全部見なきゃいけないのが大変でしたね。今回は幸い口出ししていい立場にいたので、自分が気になったところはすべからく口を出しました。
その中でも、そうですね、イベント制作作業が一番大変でしたね。外の方とやりとりするのが初めてで、けっこう戸惑うことも多かったです。
日野:
僕もイベント監修にかかわっていたのですが、この監修作業がめちゃめちゃしんどかったですね。
意図しているものに少しでも近づけようと、何度も何度も説明して、直しをしてもらいました。
なるほど…。では、プロジェクト進行中、うれしかったことはどんなことですか?
三浦:
なんと言っても、最初にWiiのリモコンや本体に触ったときはうれしかったですね。
ツルッツルのリモコンを触って、「わー、すげー!」って、感動しました(笑)。
ゲーム本編では、グラフィックに関して、わりと評判が良かったみたいなので、それはがんばった甲斐があったかなと思います。
日野:
そうですねー。自分がデザインしたものが世の中に出るのは毎回うれしいですね。
海外で作るからということでTシャツのデザインもしたけど、ほんとに作るのかな?と思っていたので、実際に出来たものが送られてきて、現物を見たときもとてもうれしかったですね。
三浦さんからみて日野さんはどんなデザイナーでしたでしょうか?
また、日野さんからみて三浦さんはどんなアートディレクターでしたか?
三浦:
おしゃれデザイナーかなー(笑)。
仕事をそのまま全て任せられる、数少ないデザイナーの一人ですから。彼とは、クオリティーの話じゃなくて、テイストとか方向性の話をするだけで済むんですよ。
日野:
うーん。三浦さんはすごいなといつも思っているんで(笑)。
隅々まで目を光らせて的確に指示を出して。みんな安心して作業出来たと思います。
三浦さん自身もすごくがんばる人なので、周りもつられてがんばったというのもあると思いますね。
三浦:
プロジェクトの空気は良かったと思います。
いいムードだったよね。
お互いを認め合えるというのはとても素晴らしいことですよね。『ひみリン』チームは外から見ていても、とてもいい空気感のあるチームでした。皆の思いが全体にいいムードを醸し出していたのでしょうね。
では、現在はどのようなお仕事をされているのですか?
三浦:
次のプロジェクトに向けて色々と実験中です。基礎研究中ですね。
まだ詳しくは何もしゃべることが出来ない段階です。