「スタジオUSA」現地の様子をレポート!
みなさんこんにちは!
スタジオUSA在勤の瀬上です。
ソニックチャンネルのキャラクター紹介の中にある、年表って見たことあるかな?
90年代前半の年表には、メガドライブやゲームギアといったセガのゲーム機の名前に混じって「キッズコンピュータ・ピコ」の名前もあったりするね。
ということで、今回は知育・教育系のソフトウェアの紹介をしてみようかな。
ピコは、現在セガトイズが発売しているビーナの前身で、テレビに繋いだ本体に絵本のようなソフトウェアを差して使うキッズ向けの電子知育玩具のこと。
セガにとっては、かなりのロングセラー商品だったんだ。
ディズニーやドラえもん、アンパンマンやサンリオのキャラクターなど、馴染みのあるキャラクターを用いた絵本ソフトが数多く用意されていて人気だったね。
ソニックを起用したピコの作品も幾つかあったんだけど、中にはアメリカでしか出ていないものもあったんだ。
「Tails And The Music Maker」という絵本ソフトは、残念ながら日本では発売されなかったんだけど、テイルスと一緒に楽器のことや、リズムやテンポ、音階といった音楽的なことを学ぶことが出来るものだったんだよ。
僕も以前、旅行でアメリカに来たときに手に入れたなぁ。
うーん、懐かしい!
ピコのような専用ハードを必要としない、パソコン向けの教育系ソフトはアメリカの方が、日本より早くから普及していたような気がするけど、ソニック関係では「SONIC'S SCHOOLHOUSE」というものがあったんだ。
読み・書き・計算のことを教室で、遠足に出掛けた先で色々な動物のことを、ソニックと一緒に遊びながら学べるんだけど、色々なところにソニックタイトルのイラストなんかも書かれていて、子供だけじゃなくてソニックファンの人も楽しめるかも?
コレをしまってあったところにもう一つ、懐かしいPC向けのソフトのパッケージがあったので、ついでに紹介!
ネコのキャラクター、ガーフィールドとソニックの2ショット!
なかなかにめずらしい取り合わせ、だよね?
ソニックは、『SONIC 3』と『SONIC & KNUCKLES』が入っているんだけど、こういうパッケージ商品に色々なバリエーションがあるのもアメリカならでは、だね!
この箱はエンボス加工(浮き上がっている感じ)されていて良い感じなのです。
さて、ここ最近のアメリカでは、知育玩具といえば、Leap Frogシリーズのものが大人気。
このように、量販店でも大きなコーナーを割いているんだ。
テレビに繋いで使う据え置きのものや持ち運べる携帯ゲーム機のようなもの、絵本のようになっているものもあったりして種類は豊富だよ。
ソフトウェアのカートリッジは、携帯機にも据え置き機にも共用出来る親切設計!
家でも外でもお気に入りのカートリッジで遊べるのはとっても魅力的だよね。
このSONIC Xのソフトは今年に入ってから発売された新商品なんだけど、ディズニーのタイトルやスポンジボブ、機関車トーマスなどの強力なラインナップに混じって、ソニックが並んでいるということからも、放送が終わった今も、継続して根強い人気があるということが分かってもらえるかな。
ゲームの内容はといえば、「数」を題材にしたものなんだけど、画面上のソニックを動かして足し算の正解の数字を探し当てたり、リングを取って引き算の正解の数にしたりと、以前のピコやPCの作品と比べると、かなりゲーム寄りな感じ!
アメリカに来る機会があったら、是非手に取って遊んでみてね。
今回の「スタジオUSA通信」はここまで。
また次回も、アメリカならではの情報をお届けするのでお楽しみに!
プロフィール:
瀬上 純(せのうえ じゅん)
SEGAのサウンドクリエイター。
代表作は『ソニックアドベンチャー』シリーズ、
『ソニックヒーローズ』、『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』など。
最新作、『ソニックと暗黒の騎士』ではサウンドディレクターを務めた。
その他の参加作品には、『ナイツ ~星降る夜の物語~』、『プロ野球チームをつくろう!2』など。