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SEGA-SAMMY GROUP

スタジオUSA通信

「スタジオUSA」現地の様子をレポート!

みなさんこんにちは!
スタジオUSA在勤の瀬上です。

ソニック関連のCDは色々とあるけれども、日本国外で発売されたCDを持っている人はいるかな?
今回は、今では手に入りにくいものも含めて、いくつか紹介してみよう。


- SONIC THE HEDGEHOG BOOM -

スペンサー・ニールセンが手掛けたアメリカ版の『SONIC THE HEDGEHOG CD』の楽曲をメインにまとめたアルバム。
日本版の『SONIC THE HEDGEHOG CD』とは異なる楽曲が入っているんだけど、PC版などで耳にしたことがある人もいるかもね。
僕が初めてサンフランシスコに来たのは、セガサターンの『デイトナUSAサーキットエディション』の楽曲をレコーディングしたときだったんだけど、そのときにスタジオでエンジニアリングしてくれたのが彼。
この春に行われた「ビデオ・ゲームズ・ライブ!」 の会場で10年振りに再会出来て嬉しかったな。


- VIRTUAL SONIC -

『SONIC 3D BLAST』のキャラクターが描かれたこのCDは、ハワード・ドロッシンが手掛けたもの。
ハワードは『SONIC & KNUCKLES』のタイトル曲や『SONIC SPINBALL』の楽曲を手掛けていたので、それらの楽曲をリメイクしたり、ソニックの世界にインスパイアされて作った楽曲を集めたアルバム。
"SEGA TUNES"という冠の下、『VECTORMAN』や『COMIX ZONE』など、何タイトルか発売されたうちの1枚。


- SONIC ADVENTURE 2
OFFICIAL SOUNDTRACK -

日本では『SONIC ADVENTURE』シリーズはヴォーカルミニアルバムとサウンドトラックという2つのCDを別々にリリースして、楽曲を完全網羅していたんだけど、これはそれらの楽曲を一枚にまとめたアメリカ盤。
ヴォーカル曲は全部入っていて、かつ人気が高いインスト曲も入っているので、いわゆるお手軽なベスト盤みたいな感じ、かな。
『SONIC ADVENTURE 2』は、アメリカに来て初めて手掛けたタイトルだったこともあって、思い出深いタイトルだね。
初回版には特典として、こんなステッカーを封入していたんだけど、カッコよくて好きなんだ!

せっかくの機会なので、ここでCD関係で作ったカーの数々をまとめて見せちゃおう!

じゃじゃーん。持ってるのはあるかな?

ステッカーだから貼って欲しいけれど、大事に取っておきたくなっちゃうよね。


- SONIC HEROES
OFFICIAL SOUNDTRACK -

『SONIC HEROES』もヴォーカル曲と代表的なインスト曲をまとめたベスト盤があるよ。

1枚にまとめるにあたって、曲数と収録時間の兼ね合いから幾つかのインスト楽曲は短くエディットしていたりするんだ。
このアルバムをリリースする際には、ロサンゼルス郊外で行われたアニメ・フェスティバルにパネラーとして出席して、壇上で話す機会があったんだけど、急にアナウンスしたにも関わらず、ソニックファンが来てくれて嬉しかったな。

その『SONIC HEROES』でチームダークの曲を手掛けていたのは、アミア・デラクとライアン・シャックをメインとしたJULIEN-Kというユニット。
メインのバンドの活動を小休止して、自分たちのプロジェクトを立ち上げるということだったので、彼らにコンタクトを取って、僕が持ち込んだアイディアから作り上げた曲が "This Machine" という曲。

JULIEN-Kという名の下にリリースした記念すべき初の曲になったんだけど、最近では、映画、アンダーワールド2:エボリューションにLINKIN PARKのシンガー、チェスター・ベニントンとのコラボレーション楽曲を提供していたり、この夏の注目作だった映画、トランスフォーマーのサントラにも参加していたりと、その名も少しづつ浸透してきているよね。

この夏は、LINKIN PARK主催の大規模なライブイベント、PROJEKT REVOLUTIONのツアーにMY CHEMICAL ROMANCEやTAKING BACK SUNDAYといった蒼々たるバンドと共にメインステージに出演することになっていたので、サンフランシスコ郊外のマウンテン・ビューで行われたショウに遊びに行ってきたよ。

足を運んだ会場は野外のアンフィシアターだったので、バックステージもとても開放的なところで、再会を喜びつつしばしの歓談。

もちろん、スタジオUSA通信向けの写真も忘れずにパチリ!

『SONIC THE HEDGEHOG』で参加してもらったZEBRAHEADの写真も掲載しそびれていたので、せっかくの機会だから紹介しようかな。
昨年、日本でリリースしたアルバム「ブロードキャスト・トゥ・ザ・ワールド」がオリコン洋楽チャート初登場1位を飾った彼ら、ここアメリカでも昨年秋に新作がリリースされたのに伴ってツアーをしていたので、サンフランシスコ近郊のサクラメントに会いに行ったんだ。

ちょうどゲームのパッケージも仕上がってきたところだったので、彼らのツアーバスの中でパチリと記念撮影。
"His World"のレコーディング以来の再会だったので、話すことがいっぱいあって盛り上がり、彼らと別れたのは夜中の3時近かったかな。
彼らとも、また何かやれるといいな。

JULIEN-KやZEBRAHEADに限らず、ソニックを切っ掛けに気に入ったアーティストがいたら、是非これからも応援してあげて欲しいな!

今回の「スタジオUSA通信」はここまで。
また次回も、アメリカならではの情報をお届けします!

プロフィール:

瀬上 純(せのうえ じゅん)
SEGAのサウンドクリエイター。

代表作は『ソニックアドベンチャー』シリーズ、
『ソニックヒーローズ』、『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』など。
最新作、『ソニックと暗黒の騎士』ではサウンドディレクターを務めた。

その他の参加作品には、『ナイツ ~星降る夜の物語~』『プロ野球チームをつくろう!2』など。

ソニックと暗黒の騎士 ヴォーカルトラックスフェイス・トゥ・フェイス
Wii用ゲームソフト『ソニックと暗黒の騎士』に収録されたヴォーカル曲をまとめたミニアルバム
ソニックと暗黒の騎士 オリジナルサウンドトラック テイルズ・オブ・ナイトフッド
Wii用ゲームソフト『ソニックと暗黒の騎士』に収録されたインストゥルメンタル楽曲を中心に構成した2枚組のサウンドトラックアルバム
"SEVERAL WILLS" ソニック・ザ・ヘッジホッグ ヴォーカルトラックス
ゲームで使用されている4曲のヴォーカル曲に加え、ZEBRAHEADやCrush 40らによる、
このCDでしか聴くことが出来ない3曲を加えたヴォーカルミニアルバム!
"LOST AND FOUND" シャドウ・ザ・ヘッジホッグ ヴォーカルトラックス
『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』のヴォーカル曲を集めたミニアルバム。
よりダークに、より強靭に、ソニックとは違うもうひとつのメインキャラクター、シャドウの世界を彩る全7曲を収録。
"シャドウ・ザ・ヘッジホッグ" オリジナルサウンドトラック
2枚組、90曲を超えるボリュームでセガSTORE専売にて好評発売中。

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